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樹木医一行が鵜川神社大ケヤキを診断
 市内新道、鵜川神社(箕輪正邦宮司)にこのほど、本県を含む北陸四県の樹木医の一行28人が訪れ、境内にある国指定の天然記念物「大ケヤキ」を診断した。大ケヤキは最近、衰えが目立ち始めており、この処方せんが大きな課題。専門家の目からそれぞれ入念に樹木を診断し、細かなチェックが行われた。

 同神社の大ケヤキは昭和5年、国の天然記念物に指定され、推定樹齢は伝承で1000年といわれる。しかし長年の風雪の被害には勝てず、幹の中ほどには空洞をふさぐため、部分的にトタンでおおわれている。また、コフキサルノコシカケが発生し、腐朽菌のまん延が心配される状況だ。

 一行は、市内で開かれた日本樹木医会北陸総支部(井土新平支部長)の総会に出席した人たち。診断に先立ち、案内役で新潟市の県樹木医会事務局・佐藤賢一さんがこれまでに県などが行った診断の経緯などから「支幹腐朽部の折れ、落下が心配だ。樹幹空洞内には不足根が多数発生している」と説明した。

 続いて、樹木医たちが幹の周りを回ったり、空洞部分の中をのぞいて、気づいた点などを記入。「周囲の柵(さく)をゆったりした状況にしたらいいのでは」「樹勢回復のため、葉の色を見ながら状態を観察した例があるが、同じような考え方で治療したら効果があるのではないか」などさまざまな意見が出された。

 一方、箕輪宮司は、阿部和夫・同地区総代、同神社役員とともに診断に立ち合い、「傷んでいる所もあるが、葉や根は元気だという話もあった。樹木医の方々から最善の方法を出し合ってもらい、少しでも大ケヤキから長生きしてもらいたい」と話した。

 この後、それぞれの樹木医が診断結果を持ち寄って、慎重に処置方法などを検討していくという。市文化振興課では今年度、枝落としの補助金を予算化しており、「樹木医から出る結論を1つの資料として、今後の対策に役立てていきたい」としている。

(1998/ 5/27)

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