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柏崎市の子育て支援に役立ててほしいと、1千万円の目録を贈る入澤理事 長(左から2人目)=22日、市役所市長応接室 (2024/04/24)


市内愛好家が作ったつるし雛が飾られた座敷=市内新道の史跡・飯塚邸 (2024/04/23)


幅広いジャンルで楽しませた新生音市場。この一つ、太鼓集団「鼓明楽」 は会場と一体感となり、エネルギッシュなステージを繰り広げた=21日、 アルフォーレマルチホール (2024/04/22)

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原発の住民フォーラム 反対団体も参加し討論
 東京電力柏崎刈羽原発の誘致から約30年がたつのを機会に、市が地元の関係団体に呼び掛けて計画した初の地域住民フォーラム「柏崎刈羽原子力発電所──その30年の軌跡、50年の行く末──」が24日、産文会館で開かれた。主催の実行委員会や討論者に地元反原発団体も加わり、柏崎・刈羽では過去に例のないケースでの催しとなった。午前中はまず原発の回顧と評価をテーマに第一部のパネルディスカッションが行われ、地域振興などを巡って、はっきりと評価が分かれた。

 このフォーラムは、柏崎原発でのプルサーマル(軽水炉のプルトニウム利用)計画が論議になっている中での開催として注目されてきた。会場には関係者・一般市民ら約500人(正午現在)が集まり、冒頭にあいさつした西川市長は「こういうフォーラムは地域にとって必要なことであり、日常一緒に住んでいる立場から意見を」と開催の意義を訴えた。

 午前のディスカッションは、下平尾勲・福島大学教授をコーディネーターに、太田昭栄・刈羽村議、品田庄一・柏崎エネルギーフォーラム会長、高橋長究・市議会議長、長野茂・元市助役と、地元反原発三団体から矢部忠夫市議、武本和幸・刈羽村議(公募)の合わせて六人がパネリストを務めた。

 それぞれが意見を述べた中で太田村議、高橋議長、長野元助役は、原発建設によって地元財政が豊かになり、公共施設建設や教育などの基盤整備が進んだとし、原発誘致を高く評価。エネルギーフォーラムの品田会長も「柏崎はすばらしいまちづくりが進んでいる」とした。

 これに対し、武本村議は原発財源による地域開発費は多くが村外に流出していることや、今後の公共施設維持費の負担を指摘。矢部市議は、商業・工業など他自治体との比較を示しながら「決して柏崎は豊かになっていない」と主張した。

 原子力開発そのものについては、高橋議長が「クリーンエネルギーは原発以外考えられない」と重要性を強調したのに対し、武本村議は「廃棄物の問題などで原子力はたそがれの時代に入った」と述べた。安全対策や防災に対しては、原発誘致を評価したパネリストからも一層の充実を求める意見が出た。

 最後に会場からの質疑・意見を受け付けたが、「放射性物質は出さないと言ってきたのにコバルト60が検出された」「推進の人たちは原発を造って良かったというために国や電力会社に財源を求め続けている」といった厳しい声が上がった。

 午後からは、第2部の作家・石川好氏の記念講演と、第3部の原発の期待と問題点のパネルディスカッションに移った。 東京電力柏崎刈羽原発の誘致から約30年がたつのを機会に、市が地元の関係団体に呼び掛けて計画した初の地域住民フォーラム「柏崎刈羽原子力発電所──その30年の軌跡、50年の行く末──」が24日、産文会館で開かれた。主催の実行委員会や討論者に地元反原発団体も加わり、柏崎・刈羽では過去に例のないケースでの催しとなった。午前中はまず原発の回顧と評価をテーマに第一部のパネルディスカッションが行われ、地域振興などを巡って、はっきりと評価が分かれた。

 このフォーラムは、柏崎原発でのプルサーマル(軽水炉のプルトニウム利用)計画が論議になっている中での開催として注目されてきた。会場には関係者・一般市民ら約500人(正午現在)が集まり、冒頭にあいさつした西川市長は「こういうフォーラムは地域にとって必要なことであり、日常一緒に住んでいる立場から意見を」と開催の意義を訴えた。

 午前のディスカッションは、下平尾勲・福島大学教授をコーディネーターに、太田昭栄・刈羽村議、品田庄一・柏崎エネルギーフォーラム会長、高橋長究・市議会議長、長野茂・元市助役と、地元反原発三団体から矢部忠夫市議、武本和幸・刈羽村議(公募)の合わせて六人がパネリストを務めた。

 それぞれが意見を述べた中で太田村議、高橋議長、長野元助役は、原発建設によって地元財政が豊かになり、公共施設建設や教育などの基盤整備が進んだとし、原発誘致を高く評価。エネルギーフォーラムの品田会長も「柏崎はすばらしいまちづくりが進んでいる」とした。

 これに対し、武本村議は原発財源による地域開発費は多くが村外に流出していることや、今後の公共施設維持費の負担を指摘。矢部市議は、商業・工業など他自治体との比較を示しながら「決して柏崎は豊かになっていない」と主張した。

 原子力開発そのものについては、高橋議長が「クリーンエネルギーは原発以外考えられない」と重要性を強調したのに対し、武本村議は「廃棄物の問題などで原子力はたそがれの時代に入った」と述べた。安全対策や防災に対しては、原発誘致を評価したパネリストからも一層の充実を求める意見が出た。

 最後に会場からの質疑・意見を受け付けたが、「放射性物質は出さないと言ってきたのにコバルト60が検出された」「推進の人たちは原発を造って良かったというために国や電力会社に財源を求め続けている」といった厳しい声が上がった。

 午後からは、第2部の作家・石川好氏の記念講演と、第3部の原発の期待と問題点のパネルディスカッションに移った。

(1998/ 9/24)

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