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西山コラボ特産品セットの参加メンバー (2024/03/26)


柏崎信金の創立100周年を記念した音楽イベント「目で聴くコンサート」。つのださん(左)のプロデュースで、子どもたちは骨伝導ヘッドホンを付け、ドラム演奏などを楽しんだ=23日、アルフォーレマルチホール (2024/03/25)


高柳小の閉校式で校歌に声をそろえる児童や地域住民ら=22日、同校 (2024/03/23)

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番神堂の鐘 半世紀ぶりにつり替え
 半世紀にわたって、市内に徐夜の鐘の音を響かせた番神堂(秋山文孝住職)の梵(ぼん)鐘のつり替え工事がこのほど行われた。新・旧の鐘は親子2代による寄贈で、新しい鐘には柏崎の代表的な民謡「三階節」の歌詞の一節が刻まれた。20日に落慶式を行った後、新しい鐘の音とともに新年を迎える。  

 番神堂のこれまでの鐘は昭和24年、妙行寺総代だった故石坂新太郎さんが寄贈したもの。当時、戦時中の供出でお堂には鐘がないままだったため、信心深かった石坂さんが寄贈を申し出た。戦後の物資のない時代。市内の工場で行われた製作過程では、信者が自身の指輪、ネックレスを溶鉱炉に入れ、心願成就を託した。

 以来、お堂は市内の2年まいりの名所として、大みそかの晩にたくさんの人が訪れ、鐘をついた。しかし、いつしかヒビが生じ、音も悪くなったことから、故石坂さんの長男・登一郎さん(東京世田谷区在住)が両親の追善供養をしたいと新しい鐘を寄贈した。

 新しい鐘は、富山県・高岡市の製作所で作られ、これまでの鐘よりひと回り大きく口径2尺5寸(約76センチ)。銅製。鐘の周りに経文、三階節の歌詞の中から「下宿番神堂がよく出来た向拝──」「明けたよ夜があけた寺の──」の二番が刻まれた。

 20日の落慶式には総代、世話人らが集まって、新しい鐘のつり替えを祝う。本格的に鐘をつくのは徐夜の鐘から。秋山住職によると、半世紀にわたる使命を終えた古い鐘は、しばらく番神堂入り口に置き、保存していきたいという。

(1998/11/ 7)

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