PHOTOニュース

「はなまるクーポン」スタンプラリーの抽選会=26日、柏崎商工会議所 (2024/03/29)


少年少女合唱団のコンサート。アンコールでは会場と一緒に「ふるさと」 を歌って楽しんだ=24日、アルフォーレマルチホール (2024/03/28)


西山コラボ特産品セットの参加メンバー (2024/03/26)

>>過去記事一覧
西山の町民劇団が追い込み
 一揆なき嘆願で藩政改革を勝ちとった史実を戯曲化した西山町の町民芝居「天明義民伝」が15日、西山ふるさと館で上演される。義民の願いを後世にと、東京から演出家など専門の指導陣を迎え、最後の追い込みに入っている。

 天明義民とは約230年前、現在の刈羽、三島郡を治めていた椎谷藩の苛酷な藩政に苦しんだ庄屋、農民らが、20年に及ぶ幕府への陳情などで藩政改革を勝ちとった出来事。飢きんで百姓一揆がひん発していた時代、今日で言う法廷闘争で圧政に立ち向かった。3月に町民の「西山かたくり一座」(井利周治座長)が発足し、6月のオーディションを経て、7月から週2回の練習を続けた。

 台本は、東京の町おこし演劇協議会顧問で父親が柏崎出身の作家・石堂秀夫さん、演出は同協議会代表の大滝満さん。役者、スタッフは小学生から70歳代まで、会社員、主婦、農業者など総勢108人。舞台、照明、音響などは専門スタッフが担当、指導している。

 重いテーマに恋愛、夫婦愛をからめ、民謡、コーラスなど地域色も取り入れた。本番まで約10日に迫った4日夜は、演出の大滝さんが「観客の熱気を押し返すほどの気迫を」とげきを飛ばし、声の抑揚、リズム、間合いなどに注文を出した。練習の合間には、出演者同士が演技、踊りなどについてに助言し合うという光景も見られた。

 獄死した義民の遺族でふるさと館館長の井利座長は「町民が主役の演劇。本番までにしっかり仕上げ、皆さんに感動してもらえるよう精一杯やりたい」と話している。舞台は2幕20場。約1時間45分。正午と午後4時の2回上演で、正午は満席。4時の部は余裕がある。入場無料。希望者はふるさと館に電話予約(48-2839)が必要。

(1998/11/ 9)

※柏崎日報社掲載の記事・写真は一切の無断転載を禁じます。


すべての著作権は柏崎日報社および情報提供者に帰属します。新聞記事・写真など、柏崎日報社の著作物を転載、利用するには、原則として当社の許諾を事前に得ていただくことが必要です。掲載についてのお問い合わせは、お電話 0257-22-3121 までご連絡ください。