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小松エストが工場閉鎖へ
 コマツは9日、建設機械事業の競争力強化を図るため、市内宝町、小松エスト(高柳良平社長、従業員327人、資本金3億2,000万円)など2社の吸収合併を含む国内生産体制の再編策を発表した。モーターグレーダーなど道路機械のの生産をグループで唯一担ってきた小松エストは工場が閉鎖されることになり、2000年前半までに栃木県の真岡工場に移される。

 今回の生産体制再編は、上場会社の小松ゼノアの子会社化と生産の再編、非上場子会社の小松エスト、小松メックの吸収合併、3工場の閉鎖などを柱とする。このうち、エスト、メックはコマツが吸収合併した後、エスト柏崎工場などを栃木県真岡市のコマツ真岡工場に集約し、操業の効率化を図る計画だ。これに伴い、小松エストの敷地約62,000平方メートルと工場建屋、設備などは別途処分を検討する。また、エストの全従業員は今後、コマツ社員として、現在の労働条件で真岡工場に移す方針が示されている。

 小松エストの高柳社長は9日、従業員に今回の再編を説明し、「真岡工場に全員移ってほしい」と希望した。エストはモーターグレーダーなど道路関連機械の特殊分野を担っているが、国内需要の低迷、海外市場の不透明さなど、単品生産では市場変化に対応しにくいことから、総合的な事業展開で継続発展を目指そうと決断に至ったという。

 同社は1957年、日本油機工作として市内で設立され、62年に現在地で操業を開始した。同年、小松製作所の直系会社となり、翌年からモーターグレーダーの生産に着手。社名は小松造機、小松エストと改称し、今日に至る。この間、76年には品質管理で世界的権威のデミング賞を受賞、昨年は国際規格のISO9001を取得した。96年3月期の売上高は89億7,000万円、97年3月期は118億4,000万円、98年3月期は104億2,000万円。

 同社幹部らは10日、市、柏崎商工会議所、試験施設のある西山町などに報告に出向いた。合理化の検討はこれまでも進んでいたが、今回の突然の再編について従業員の間にとまどいは隠せない。移転の実施など詳細は今後、関係機関や取引先、労働組合などと協議していくという。

(1998/11/10)

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