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西山コラボ特産品セットの参加メンバー (2024/03/26)


柏崎信金の創立100周年を記念した音楽イベント「目で聴くコンサート」。つのださん(左)のプロデュースで、子どもたちは骨伝導ヘッドホンを付け、ドラム演奏などを楽しんだ=23日、アルフォーレマルチホール (2024/03/25)


高柳小の閉校式で校歌に声をそろえる児童や地域住民ら=22日、同校 (2024/03/23)

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県除雪会議で初のパネル討論 雪への思い語る
 県柏崎土木事務所の冬期道路交通確保会議(除雪会議)が19日、ワークプラザ柏崎で開かれた。除雪計画の説明に加えて、住民代表が雪についての思いを語るパネルディスカッションを初めて行い、関係機関や委託業者の担当者は、ここで出た率直な声に耳を傾けていた。

 パネルディスカッションは「雪国のハンディを乗り越える」というテーマで行われた。パネリストは柏崎地域福祉センター職員の藤巻惠子さん、田尻地区総代会長・吉野康治さん、高柳町の除雪オペレーターで農業・村山嘉久さん、小国町在住の会社員・山岸幸雄さん、刈羽村の会社経営者・廣川久則さん、西山町坂田地区総代・若林幹雄さんの6人。

 雪にまつわるエピソードでは、通勤や除雪の大変さ、スリップした時の怖さなど全員が厳しさやつらい体験を話したが、一方で「屋根の雪おろしをしながら、初めて隣近所とのコミュニケーションが出来た」(吉野さん)、「雪まつりに参加して、雪を利用してやろうという気持ちになった」(山岸さん)など、雪の考え方が変わってきたことも次々と披露した。

 藤巻さんは視覚障害者、車いす利用者の声として「雪は音を吸収して怖い」や、降・積雪時の車いす利用の大変さを紹介した。また「近年は暖冬続きで、特に若い世代に雪の特徴や怖さを知らない世代が増えている」「高齢化社会における除雪のあり方を考えなければ」「幅広い層を集め、雪国の未来をつくるプロジェクトチームを作ったら」という意見も出ていた。

 ディスカッションに先立ち、今夏まで高柳じょんのび村で業務部長を務めていた一級建築士の今野冨士子さんが雪について講演。今野さんは、高柳に住んで初めて知った雪の怖さと、それにまさる雪と共に暮らす楽しさを力説。また「都会のコンクリート住宅は、外の災害発生すら知らないでいることがある。地元の素材を生かし、自然を肌で感じる家に住むことで、危機管理が自然に身につく」と建築士の視点で高柳の良さをアピール。「豪雪地のハンディが大きいほど、同時にその良さも大きい」とした。

 柏崎土木事務所の植木?郎所長は会議の締めくくりに、「新しい目で雪を見ることの大切さを感じた。福祉と建設との連携など、より人と地域にやさしい除雪が求められている」とし、関係機関や業者に理解と協力を求めていた。

(1998/11/20)

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