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西山コラボ特産品セットの参加メンバー (2024/03/26)


柏崎信金の創立100周年を記念した音楽イベント「目で聴くコンサート」。つのださん(左)のプロデュースで、子どもたちは骨伝導ヘッドホンを付け、ドラム演奏などを楽しんだ=23日、アルフォーレマルチホール (2024/03/25)


高柳小の閉校式で校歌に声をそろえる児童や地域住民ら=22日、同校 (2024/03/23)

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県議選が最終盤 三つどもえ戦の攻防

 2日告示された県議選は、11日の投票日まであとわずかとなった。柏崎市区(定数2)では、自民党現職の西川勉氏(72)、無所属新人で社民党・新社会党推薦の武本和幸氏(49)、自民党現職の東山英機氏(54)の3人が激しい戦いを展開。刈羽郡(定数1)でも、自民党現職の三富佳一氏(60)、無所属新人の近藤昇氏(59)、共産党新人の今井賢市氏(54)が三つどもえ戦を繰り広げており、各陣営とも支持拡大に向けてラストスパートだ。

 柏崎市区は過去2回、自民両氏が2議席を占めてきており、今回はこれを維持することができるか、その一角が崩れるかが最大の焦点。有権者の多くは景気対策と東京電力柏崎刈羽原発のプルサーマル計画を争点と見ている。プルサーマルでは、平山知事や西川市長が受け入れ表明をした直後の戦いとなり、反プルサーマル票の行方などで県下注目の選挙区だ。

 4期目を目指す西川氏は、景気対策・教育・福祉を一貫して訴え、支持基盤の拡大に全力を挙げてきた。過去2回連続トップ当選を飾っているが、今回は街頭演説を重点に個人演説会を重ね、支持者の多い中心部での引き締めと、中心部以外での活発な運動で浸透や掘り起こしにも取り組む。基盤の商工業を中心に幅広い層からの支持を求めている。

 武本氏は反プルサーマル・反原発を前面に掲げ、「環境を守り住民自治を進める会」と社会クラブ市議、社民党、柏崎地区労組会議などが運動を展開。プルサーマル住民投票運動で約25,000人の署名を集めた勢いを票に結びつけようと、「プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク」が全面支援し、街宣や個人演説会にも参加している。

 5期目をねらう東山氏は景気対策を熱心に訴えているほか、従来からの大型事業・土木などのハード路線に福祉・教育のソフト路線も加えた幅広い政策で支持を求める。建設業界、農村部などの固い票が特徴だが、16年間の実績を背景に基盤拡大に全力。中心部で開いた個人演説会でも同僚県議や有力市議が候補の政策手腕をアピールした。

 前回無投票だった刈羽郡は、今年に入ってから相次いで対立候補が出て選挙戦となった。自民の三富氏が20年間にわたって維持している議席をめぐっての戦いだ。

 現職議長として6期目に挑む三富氏は、農業、過疎問題などの地域課題と豊かな県づくりを訴える。陣営では「議長にふさわしい大勝を」を合言葉に、郡内町村長を各選対本部長に据え、票固め、支持拡大を図ってきた。小国、刈羽、西山では大規模集会。また高柳では2日間にわたり集中的に街頭演説を行い、各所で支持者を集めた。

 告示前月になって立候補を表明した近藤氏は、過去、コメ問題での発言や行動で名前を知られてきた。特定の組織を持たないため、ボランティアと協力して精力的な街宣を郡内全域で行い、郡の政治風土批判、原発との新しい共生などを訴える。特に「辻立ち説法」としての街頭演説を1日平均30回こなすなど、草の根的な運動を展開。

 今井氏は共産党が刈羽郡で12年ぶりに立てた候補で、昭和58年からの再挑戦。小国町と刈羽村で起こった住民投票運動の盛り上がりを強調し、生活・福祉の問題などで支持を求める。地元小国をはじめ三町村の議員立候補予定者をそろえ、個人演説会の弁士にも迎えてきめ細かな運動。小国や刈羽では対話作戦を展開してきた。

(1999/ 4/ 9)

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