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綾子舞会館特別公演 緑の木立ひときわ彩り

 市内女谷、綾子舞会館のオープンを記念して、国指定の重要無形民俗文化財「綾子舞」の特別公演(綾子舞保存振興会、市教育委員会、市農業協同組合主催)が11日、同会館向かいの静雅園前で開かれた。豊かな自然を背景に、優雅な古典芸能が演じられ、集まった人たちをたん能させた。

 綾子舞は、出雲の阿国の初期歌舞伎の面影を色濃く残す古典芸能で、昭和51年に国の文化財指定を受けている。特設舞台には、中・高校生の若い担い手から、一般まで約50人が踊り、狂言、はやし方を務め、常陸踊り、海老すくい、小原木踊り、閻魔王など8演目を次々と披露した。深い緑の木立の中で、あでやかな衣装がひときわ彩りを添え、セミの鳴き声とともに夏到来を感じさせた。

 会場には市内をはじめ、県内・外から約500人が訪れ、中には大阪からやってきた舞踊団体の一行約30人の姿もあった。同会館内に展示される200年前の衣装、解説パネルなどを見たり、目の前で演じられる古典芸能をたん能して、「鵜川の地で、こうして外で綾子舞が見られることは最高だ」との感想も寄せられた。

 午前中には自他ともに「綾子舞応援団長」を認める東京の舞踊家・須藤武子さんの「綾子舞を学ぶ」も行われ、約120人が造けい深い講演に聴き入った。

 同会館は伝承芸能の綾子舞などを通して、都市との交流、情報の受発信によって地域の活性化を目指した。併せて、地元特産品の販売機会の確保に期待するとともに、綾子舞の衣装・道具を公開展示し、より多くの人から理解を深めてもらうことを目的に、今年4月に開館した。市農協が管理・運営し、来館者はこれまでで4000人以上に上るという。

(1999/ 7/12)

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