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西山コラボ特産品セットの参加メンバー (2024/03/26)


柏崎信金の創立100周年を記念した音楽イベント「目で聴くコンサート」。つのださん(左)のプロデュースで、子どもたちは骨伝導ヘッドホンを付け、ドラム演奏などを楽しんだ=23日、アルフォーレマルチホール (2024/03/25)


高柳小の閉校式で校歌に声をそろえる児童や地域住民ら=22日、同校 (2024/03/23)

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高卒求人激減の異例事態に緊急対策始動

 柏崎公共職業安定所管内では、来春地元就職を希望する高校卒業予定者に対し、求人数が3分の1にとどまるという異例の事態になっている。管内雇用促進協議会(会長・西川市長)はこのほど、柏崎商工会議所などと連名で約900社に求人を呼び掛ける文書を送った。残る1200社にも配布するほか、雇用開拓推進員2人が専門で求人開拓にあたるなどの緊急プロジェクトを開始した。

 管内の来春の高卒予定者は約1300人。このうち、就職希望者は400人程度、管内就職希望は約300人と見られる。これに対し、管内企業の求人数は7月末で100人余り。昨年同期の6割弱の大幅な減少となっている。柏崎職安では6月の求人受理開始以来、職員が手分けをして百数十社を訪問したが、7月で増えたのは約10人だけという厳しい情勢だ。

 7月末時点で就職希望者の3分の1しか、求人が確保できないという前例のない事態に、同職安では学卒の求人開拓に携わる専門の推進員を新たに採用し、情報収集、求人要請にあたることにした。こうした活動は県内職安では初めてのことだ。また、求人の呼び掛け文書は従業員5人以上の事業所に7月下旬までに発送したほか、残る事業所へも労働保険の事務組合などを通じ文書を配布する。文書発送後、企業から3件の求人打診があったという。

 9月16日からの選考開始を前に、柏崎職安では「緊急求人確保プロジェクト」を開始し、11月末まで懸命の求人開拓に取り組む。山口隆所長は「県内高校生を取り巻く就職状況は、近年一番厳しいといわれた昨年の比ではない。早く対応しないと、手遅れになる。若者が地元就職の機会に恵まれず、地域外に流出することは大きな損失だ」と話している。

(1999/ 8/ 3)

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