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少年少女合唱団のコンサート。アンコールでは会場と一緒に「ふるさと」 を歌って楽しんだ=24日、アルフォーレマルチホール (2024/03/28)


西山コラボ特産品セットの参加メンバー (2024/03/26)


柏崎信金の創立100周年を記念した音楽イベント「目で聴くコンサート」。つのださん(左)のプロデュースで、子どもたちは骨伝導ヘッドホンを付け、ドラム演奏などを楽しんだ=23日、アルフォーレマルチホール (2024/03/25)

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深刻さ増す水田の渇水 鯖石川ダム底をつきそう

 記録的な猛暑と雨なし天気が続き、柏崎刈羽の農業用水の不足が深刻さを増している。12日には20日ぶりに一部地域で雨が降り、気温も下がって一息ついたが、農家が取水できる量は依然として限られており、地域格差は大きくなっている。鯖石川ダムの貯水量は12日現在で18万トン。柏崎土地改良区の要請を受け、毎秒0.7トン(1日当たり6万トン)の放流を行い、流域の水田に水を送っているが、これもあと2、3日で底をつきそうだ。

 農業関係機関が12日現在でまとめたところによると、高柳町山中など山間地のため池や沢から流れる小河川はほとんど水がなくなり、同町の石黒、栃ケ原、山中では立ち枯れの稲も見られるようになった。町内を巡回した町職員は「『稲よ、ガンバレ』と声をかけてしまった」と話す。

 別山川とため池に頼る刈羽村、西山町の状況も厳しく、刈羽では赤田地区などのため池、川の水位が極端に下がり、取水が困難な状態になった。水利調整委員が少ない水を公平に使えるように調整している。西山でも12日、役場と農業機関が合同で町内を巡回して今後の対応を協議したが、通常の4分の1から5分の1の水をやりくりしているのが現状だ。

 柏崎では北条地区などの天水田や、上流にダムを持たない鵜川筋、また鯖石川水系の末端となる北鯖石地区が特に深刻。柏崎土地改良区では平成6年の干ばつを教訓として、日によって水を入れることの出来る地域を決めて調整を図るなどの対応を行い、少ない水を効率良く回しているが、必要量の不足はカバーできない。

 市農協、共済組合、市では地域の現状把握に努めており、市では11日から、市内155の農家組合からそれぞれの地域で特に水の少ない場所、揚水ポンプの稼働状況を聞き取りし、大きな地図に書き込むなどの作業を行った。河川の水量が少なくなると同時に、海水がしだいに上流に入ってきており、塩害の心配もある。

 稲は穂が出てから25日くらいの間に根から水とともに養分を吸い上げ、籾(もみ)の中にでんぷんを蓄え大きくなる。越路早生で今月20日、コシヒカリでは25日ごろまでは水が必要とされ、お盆明けの1週間から10日が今年の稲作の正念場といえそうだ。

(1999/ 8/13)

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