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上越新幹線直行特急 さらに調査研究・啓発へ

 上越新幹線直行特急(ミニ新幹線)早期実現期成同盟会(会長・平山知事)の平成11年度総会が12日、新潟市内のホテルで開かれ、調査研究や啓発活動などを柱とする今年度の事業計画を決めた。平山知事や副会長の西川市長はあいさつで、北陸新幹線のフル規格による延長決定やフリーゲージトレインの開発研究などで実現への環境が整ってきたとし、国・JRとの協議とキャンペーンにさらに力を入れていきたいとした。

 期成同盟会は昭和62年度に、県、上・中越地区の市町村、議会、商工団体が会員となって旗揚げ。日本海国土軸の形成に、長岡以西、新潟以北の鉄道高速化は不可欠として、上越新幹線直行特急の実現、在来線の利便向上などを国やJRに要望している。昨年からは通産省の「鉄道高速化に向けた調査事業」で実現の方策を探るなど、従来の陳情中心の活動から調査研究へと新しい段階に入っている。

 あいさつに立った平山知事は、山形新幹線の新庄への延伸、北陸新幹線のフル規格での延長、フリーゲージトレインの開発研究など、この1年間で周辺環境が大きく変わってきたことを指摘し、「日本海縦貫線を高速化し、国土の骨格とすることは重要。新技術のフリーゲージトレインを視野に入れ、粘り強く運動を展開しよう」と述べた。また知事に代わって議事の議長を務めた西川市長も発言を求め、「上越、北陸新幹線の架け橋として現実性と希望が高まってきた。JRや国と各論の協議に入れるように努めたい。キャンペーン活動にも力を入れたい」と決意を披露し、沿線自治体の協力を求めた。

 議事では、国などへの要望、調査研究、啓発活動、さらに上越新幹線湯沢以北の増便や在来線活性化・利便向上に向けての取り組みなどを柱にした事業計画を承認。役員改選では現行体制で行くことを確認した。

 一方、今総会では、事務局の柏崎市が進めている「柏崎刈羽地域鉄道高速化可能性調査」の10年度調査概要と11年度調査方法の説明があった。これによると、「新幹線直行特急が実現された場合の効果は大きい」「地域振興への寄与度も高い」としたものの、在来線の利用が落ち込んでいる現状や北陸新幹線の仮称・上越駅とのアクセスなど多くの課題が明確になったとし、さらに調査と具体化方策の掘り下げを行うとした。

(1999/10/13)

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