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西山・刈羽ー長岡を最短で「沖見峠トンネル」

 西山町・刈羽村と長岡市西部を最短で結ぶ県道礼拝長岡線未開通部分で掘削中のトンネル名称がこのほど「沖見峠トンネル」と決まった。かつて関東から三国峠を越え、さらに長岡街道と呼ばれたこの峠道に来て初めて日本海が眺められ、多くの大名や文人・墨客がここを「沖見嶺(とうげ)」と呼んだ。また良寛も「霞たつ沖見嶺(とうげ)の岩つつじ誰おりそめしからにしきかも」という歌を残していることから、西山、刈羽の両町村と、工事を進めている県柏崎土木事務所が命名した。完成・開通は平成13年春の予定。

 礼拝長岡線は、西山町礼拝の旧116号から同町坂田、北野、妙法寺を経て、刈羽村油田に至り、長岡市田代の国道8号に接続する13.6キロ。曽地峠が未整備だった江戸時代末まで街道として栄えた。しかし妙法寺・油田間の妙法寺峠は農耕車がやっと通れる幅しかなく、昭和50年代から西山町側で改良を行い、平成5年春からは峠の未開通部分3140メートルで幅8.5メートル(車道6メートル)の道路新設に取り組んでいる。

 「沖見峠トンネル」(仮称は妙法寺トンネル)はその町村境界で掘削が進んでおり、全長1080メートル。かつての西山油田の真っただ中で、ルート上にあった約20本の旧石油井戸を埋め戻した。また掘削中に石油が出たり、可燃性のガスが発生するなどして工事は難航。爆発事故を防ぐため特殊な機械を製作して作業を進め、平成8年にとりあえず人が通れるだけの穴が貫通。その後、拡張を行い、現在はコンクリートによる覆い工事が進行中だ。12年度に照明と防災設備、さらに取り付け道を含めた 舗装を行う。総事業費は65億円、うちトンネル工事が54億円。

 刈羽、西山方面と長岡を結ぶルートには地蔵トンネル(県道柏崎高浜堀之内線)と薬師トンネル(同長岡西山線)があるが、どちらも古いトンネルで幅が狭く、普通車でもすれ違いに難があるのが現状だ。沖見峠トンネル開通後は、ここが通勤や買い物などのメーンルートとなることが期待される。また刈羽村飛び地の黒川、油田集落にとっては本村への最短ルートともなる。

(1999/11/ 9)

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