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刈羽村ラピカ問題 賠償求め住民訴訟へ

 刈羽村生涯学習センター「ラピカ」の茶道館、陶芸工房などで設計書より安い部材が使われていた問題で1日夜、村が施工業者に損害賠償を求めるよう住民監査請求を行った村議・有志らが真相究明を求める村民集会をラピカで開いた。監査請求は先月28日、請求期限切れを理由に却下されたことから、請求人らは住民訴訟を起こす方針を明らかにした。

 集会には約170人と、案内を受けた関係者のうち、前議長、前教育長、元・前総務文教委員長ら計5人が出席した。欠席した加藤村長、元議長、監査委員らは文書で回答を寄せた。監査委は請求人の意見陳述の翌日、村の工事費支払い完了から1年が過ぎているとして却下を通知したが、問題となっている茶室、陶芸工房では随時監査を行う必要があるとして、30日に村総務課から説明を受けた。

 この日は茶室の一般公開に約130人が訪れた。集会では、見学した建築関係者らが「200万円以上という坪単価相応のものではない」などと感想を述べた。30年間大工をやっているという男性は「柱は、ほとんど板を張った集成材。ふすまの外枠はプラスチックを塗ってある」とし、造園業者は「植栽の6割が枯死、または枯死寸前」と述べた。会場からは村当局の対応、疑惑解明に対する議会の姿勢が不十分だとして、批判と怒りの声が上がった。

 業者は報告書で、設計仕様より安い畳、かわら、構造材が使われていることを認めている。監査請求人らはラピカ本館の和室も畳数が違うなどとし、本館のサッシ、鋼材、納入品にも疑問を投げ掛けている。源土運動広場ゲートボール場では設計ミスから今も地盤沈下が続いているとした。

 請求代表人の吉田大介村議は「村長は速やかに原因を明らかにし、村が被った被害について業者に損害賠償請求を行うよう求める行政訴訟を起こしたい」と述べた。監査請求人ら7人が原告となる方向で、訴訟内容は弁護士と協議し、今月下旬までに準備する。また、村長、議会、監査委員に対し、責任を明らかにし、真相解明を求める署名活動も始める。

(2000/ 7/ 3)

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