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柏崎原発MOX燃料 日米で輸送協議開始

 東京電力柏崎刈羽原発3号機(沸騰水型、出力110万キロワット)でウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル計画の実施に向けて、政府は19日、同原発MOX燃料の輸送計画案を米国政府に提出した。これにより、輸送をめぐる日米の公式協議が始まった。また東電は同日、ベルギーで進めてきたMOX燃料の製造が6月20日で完了したことを明らかにした。

 3号機のプルサーマル計画はすでに地元の事前了解と国の原子炉設置変更許可を得ており、来年実施を目指している。ベルギーのベルゴニュークリア社で製造・加工した28体のMOX燃料は、フランスから柏崎まで海上輸送する。原料に米国産または米国で濃縮したウランが含まれていることから、日米原子力協定実施取り決め付属書に基づき、回収プルトニウムとしての輸送計画案を提出した。

 内容は主に輸送方法・防護方法で、基本的には英国籍の武装船2隻を使い、英原子力庁警察隊を配置し、2隻が相互に護衛しながら航行する。輸送時期・経路については別途、関係各国と調整することになる。MOX燃料の日本への輸送は、昨年の関西電力高浜原発用・東電福島第1原発用に次いで2回目。

 輸送前の外交手続きにかなりの期間がかかると見られ、輸送時期なども明らかになっていないが、東電では「2001年の装荷予定は変わっていない。こうしたスケジュールなども総合的に見て日米協議が始まったものと思う」としている。協議開始について出沢正人・柏崎刈羽原発所長は「一歩前に進んだ。引き続き地域で理解活動を行い、諸準備も進めていきたい」と述べた。

 わが国のプルサーマル計画は、先行の高浜と福島第一が、高浜用MOX燃料の品質データねつ造で大幅に遅れている。東電も今年2月、自社MOX燃料の調査報告書を通産省に提出したが、その審査がまだ行われている途中だ。

(2000/ 7/19)

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