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 暖海に浮遊のルリガイ、市内で大量に上がる

 暖海に浮遊するといわれるルリガイ(アサガオガイ科)が市内の海岸に打ち上げられていることが、市立博物館に寄せられた市民からの情報でわかった。同館が調査したところ、松波から椎谷方面にかけ、おびただしい数の淡い青紫のルリガイが上がっており、50年以上にわたって貝の収集をする市内四谷三、小林進一さん(69)も「こんなにたくさん上がったのは初めて」と驚いている。

 ルリガイは世界中の暖流に分布し、海面に逆さになって、足から粘液を出して泡をつくって浮いている。殻高は約4センチ。同館が市民からの複数の情報をもとに調べた結果、今月25日の大風で、翌26日朝、松波から荒浜、宮川、椎谷方面の海岸に大量に打ち上げられたもようだ。

 同館が測定したところ、ルリガイは大きいもので約5センチ、小さいもので5ミリ程度と大小さまざま。大きいものは卵のうを付けていた。同館では「とにかくおびただしい数で何万、何10万個といってもいい。ルリガイがえさにしているギンカクラゲ、カツオノカンムリなどはその10倍以上も打ち上げられていた」という。

 一方、小学3年生ごろから貝の収集をしている小林さんは「ルリガイは過去に数個しか採集したことがなく、私にとって最も貴重品に属するものだった。こんなにたくさん見たのは初めてだ。今までは希少価値があり、幻の貝と思っていただけに、正直なところちょっと寂しい気もする」と話した。

 ともあれ、暖海に浮遊するルリガイがなぜ日本海側の海岸に打ち上げられたかについて、同館では「原因としては今夏の海流の問題や、台風の影響で大風が吹き、大波によって打ち上げられたのではないかとも考えられる。県内各地の水族館などにも問い合わせたが、こんなに大量の発見事例はなく、さらに情報収集をしていきたい」としている。

(2000/ 9/29)

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