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沖見峠トンネルが27日開通

 西山、刈羽と長岡とを最短で結ぶ県道礼拝長岡線で掘削が進められてきた「沖見峠トンネル」が完成し、27日に供用が開始される。10日には両町村によるトンネル見学会が開かれ、待望した新しい幹線道路の完成を祝った。

 両町村と長岡を結ぶルートには地蔵トンネル、薬師トンネルの2つがあるが、いずれも古くて内部は暗く、普通車のすれ違いにも難があり、安全で快適な新しい幹線道路が待望されていた。県道礼拝長岡線はかつて長岡街道と呼ばれ、国道8号曽地峠が開通するまで幹線街道としての役割を果たしてきた。しかし西山町妙法寺と刈羽村油田間の峠道は農耕車がかろうじて通れる幅しかなく、平成5年から峠の未開通部分3,140メートルで幅員8.5メートルの新設道路建設がスタートした。

 この工事の中心が、町村境界の延長1,080メートルのトンネル。かつての西山油田地帯で、ルート上には約20本の旧石油井戸があり、これを埋め戻し、さらに掘削中も石油や可燃性ガスが噴出するなど工事は難航。爆発事故防止のため特殊な装置を現地で製作するなどして工事を進め、平成8年には人が通られる穴が貫通し、拡張と防災施設の取り付けを行ってきた。総事業費は約65億円、うちトンネル工事費は約54億円に及んだ。

 トンネルの名称は、関東から三国街道・長岡街道を経たこの峠で初めて日本海が眺められたことから、多くの大名、文人・墨客が「沖見嶺(とうげ)」と呼んだことに由来。良寛も「霞立つ沖見嶺の岩つつじ誰おりそめしからにしきかも」という歌を残しており、トンネル入口にはその句碑も建立した。また両町村では児童からトンネル銘板の文字を書いてもらい、その中から西山側には長橋恵さん、刈羽側には近藤亮君(共に現在は中学1年)の文字を石に刻んではめ込んだ。

 27日は午前10時から施工業者により交通安全祈願祭、続いて10時45分から両町村主催の開通式。一般車両は午後1時から通行できる予定だ。開通に先立ち、10日には両町村主催の見学会が開かれ、約300人が参加。桜の木を植えたり、もちつきなどを行って待望したトンネルの完成を一足早く喜んだ。

(2000/12/14)

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