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福島プルサーマル凍結 柏崎先行に市長否定的

 東京電力福島第一原発3号機で今年四月以降にも計画されているプルサーマル導入をめぐり、佐藤栄佐久・福島県知事は26日、県議会の代表質問に答えて「当面、MOX燃料装荷はあり得ない」と発言し、計画受け入れの凍結方針を打ち出した。これに伴い西川市長は、今夏までに実施と見られる同社柏崎刈羽原発3号機でのプルサーマル計画について「最初の枠組み(福島・柏崎の順)通り進めてほしいと改めて表明、柏崎が先行導入することには否定的な考えを示した。平山知事もこの日、「柏崎が福島より先にならない」と述べた。

 佐藤福島知事は今回の判断の理由として、ジェー・シー・オー事故や高浜原発MOX燃料のデータ改ざん問題でプルサーマルに対する県民の理解が回復していないことと、東電の新規電源開発凍結が核燃料サイクルを含めたエネルギー政策全般に県民の不信を招いたことを挙げた。

 福島知事の発言に対し西川市長は同日夕に記者会見し、「軽くはないと受け止めている。『当面』の正確な意味は把握できないが、われわれも落ち着いて一呼吸して考えた方がいい」と感想を述べた。その上でプルサーマルの実施順については「最初の枠組み通り」との考えを述べ、「そうでないと住民に余分な説明をしなければならない」「仮に柏崎を先にという要請があれば、当初の段取りでやってほしいと申し上げたい」と強調した。

 しばらくは刈羽村・県・東電などとやり取りしながら情報収集に努めるとし、3月には平山知事・品田刈羽村長と協議する必要があるとの見通しも示した。

 品田村長は「福島県知事の発言の真意を測りかねている。国策としてのプルサーマルを計画通り進めることに問題はない」との受け止め方を見せたが、「(プルサーマル問題は)県市村三者一体でやってきたので」として、やはり今後の展開については三者で協議していく必要性に触れた。

 一方、東京電力の南直哉社長は、福島でのプルサーマル実施について「地元の皆様にご理解いただけるよう、引き続き全力で取り組んでいく」とのコメントを発表し、凍結が問題となっている福島県広野火力発電所増設は「3月の経営計画の取りまとめに向けて誠意を持って対応していきたい」とした。

(2001/ 2/27)

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