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どうなるプルサーマル 市長「先行難しい」

 東京電力柏崎刈羽原発3号機で今年計画されているプルサーマルが24日のウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料搬入で最終準備に入った中、西川市長は26日、市議会2月定例会最終日の本会議冒頭で発言を求め、今の状況では柏崎が同社福島第1原発より先行してプルサーマルを実施することは難しいとの考えを改めて述べた。

 市長は、福島県知事のプルサーマル凍結表明後の16日行われた平山知事・品田刈羽村長との三者会談での共通認識を踏まえて発言した。まず「計画実施を容認した2年前の経緯は今も有効で、東電が実施を求めてくれば十分耳を傾ける必要がある」とする一方、「当初から先行が予定されている福島で実施されておらず、その説明が伴わなければならないのは当然」と述べた。その上で「納得できる説明があれば柏崎が先行することもあり得るし、なければ待ってもらう」とし、「説得力のある説明は相当に難しい作業だと思う」との見方を示した。

 質疑で矢部忠夫氏(社会クラブ)が「福島知事発言について東電から市長に説明があったか」とただしたのに対し、市長は「『ご迷惑・ご心配をかけている。最善の努力をする』といった程度の話はあった」と答えた。

 また市長は、福島のMOX燃料使用差し止め仮処分申請が福島地裁で却下決定されたことに触れ、「裁判所はデータ公開がされていないことを批判もしたが、決定の主文を覆すものではない。燃料の品質の問題は一掃された」と述べた。

 東京電力柏崎刈羽原発の出沢正人所長は24日、MOX燃料の受け入れ作業終了後に記者会見し、燃料の装荷時期は未定としながらも、4月から7月までの定期検査で行うのが自然との考えを改めて示し、「地元の理解を得るよう努力したい」と今夏のプルサーマル実施に意欲を見せた。

 同所長は「2001年の燃料装荷に向け、今日の搬入は1つのステップ。次は国の輸入燃料体検査に向け全力投入する」と述べた。平山県知事が福島県より先行する合理的な説明を求めたことについて、「福島県への対応は新潟県に納得していただく必要がある。対応内容は社内で検討している。現時点ではどちらも1日でも早く実施したい」と述べた。29日には同社が福島県に説明に出向くことを明らかにした。

 また、福島地裁のMOX燃料使用差し止め仮処分申請の却下決定で、裁判所が「事業者が検査データ公開に努めた形跡がうかがえない」と指摘したことについては、「結論として、データの信頼性は十分であると認められたと理解している」とかわした。

(2001/ 3/26)

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