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柏崎原発に浜岡事故と同形状の配管

 中部電力浜岡原発1号機(沸騰水型、出力54万キロワット)の緊急炉心冷却装置(ECCS)系のキロ配管破断事故を受け、東京電力柏崎刈羽原発は14日、1号機(沸騰水型、出力110万キロワット)で類似の配管があるとして、国の求めで今週中にも調査報告を行うことを明らかにした。15日までの調査で配管は浜岡原発と同じ形状であることが分かった。21日には経済産業省原子力安全・保安院の保安検査官の立ち会いで定例試験を行う。

 浜岡原発の事故は、原子炉の冷却水が失われた時に働くECCS系の1つである高圧注水系の試験で配管に蒸気を通した際に起きた。関連配管の破断は国内で初めて。柏崎刈羽原発では最も古い1号機で、冷却水を原子炉に注入するポンプを回すタービンに蒸気を送る系統から枝分かれした配管がある。国は9日、浜岡原発と同じ蒸気凝縮機能にかかわる類似の配管について調査を求めていた。

 柏崎刈羽原発ではこの配管の長さや曲がり具合などを調べたところ、15日までに浜岡1号機と同様、L字形で水をためる部分のある配管だったことが分かった。1996年、曲がりの先にある弁の蒸気密封性を高めるために今の形状に変えた。浜岡原発では管内にたまった水が高温の水蒸気に触れ、急激な圧力変化で配管の破断を招いた可能性が指摘されている。21日には月に一度の試験に合わせ、国の保安検査官が点検に立ち会う。

 柏崎地区労組会議など地元反原発3団体は14日に同原発に申し入れを行い、同じ環境下にある類似の配管は1号機で他にもあるとして、「安全性の『最後のとりで』とされるECCS系の配管が壊れた。原因が分かるまで、直ちに止めて自主点検すべきだ」と迫った。同原発は破断事故について「深刻に受け止めている」としたうえで、「原因が特定されていない段階で止める理由はない」と述べ、原因究明を待って対策をとると答えた。

(2001/11/15)

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