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枇杷島移転で地元もエスト跡地要望

 枇杷島小移転新築促進委員会(植木馨会長)など同小校区内3団体の関係者が5日、市役所を訪れ、「校舎移転候補地として市内宝町の小松エスト柏崎工場跡地を検討したい」とする市の方針に賛同する要望書を西川市長に手渡した。要望書ではエスト跡地の土地取得・校舎移転新築の早期実現を強く望んでおり、市長は「跡地取得に向けて全力を挙げるとともに、小学校以外の土地の使い方についても考えていきたい」と述べた。

 エスト跡地は約6万平方メートルあり、土地の活用をめぐっては、今春まで柏崎市を優先することで会社側の基本的了解を得ている。このため、市としてはこの利用候補の1つとして、校舎の老朽化などで地元から早期改築が要望されてきた枇杷島小の移転・改築について、地元の意向を打診していた。

 この日は同促進委員会をはじめ、同小奨学会(村山忠利会長)、同小PTA(大倉学会長)の関係者が訪れた。植木会長が「一部町内からは現在の場所で新築すべきとする意見が出たものの、最終的にはエスト跡地への校舎移転新築を推進する案に統一した」とする要望書を市長に渡した。

 また、要望書では家庭、地域、学校の三者一体による教育の必要性を挙げ、「具体的に実現するためにも『地域に開かれた学校』とともに、関連施設を1カ所に集中配置することも有効な手段として検討してほしい」とし、エスト跡地の小学校用地以外の残された土地利用への含みも持たせた。

 席上、植木会長、村山会長らは話し合いの経過を説明し、「21世紀の枇杷島の子どもたちのために最終的に判断した」と述べた。これに対して市長は「会社側とはしっかりした約束は交わしており、すべてこちらの判断にかかっている。移転を前提にした予算計上は少し先送りになるが、校区の皆さんの気持ちを確認できたので、最も早い時期に土地取得が可能になるように議会とも話し合いを持ちたい」との姿勢を示した。

 枇杷島小の校舎は1970年に建設され、築後30年余り。老朽化が著しく、地元から、鏡が沖地内に移転用地を求め、早期改築してほしいと要望されてきた。しかし、農地転用などの難しい問題もあり、市教育委員会ではこれまで現地での改築を基本姿勢にしていた。

(2002/ 3/ 6)

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