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田植えが後半の山場に

 前例がないほどの春の高温で、4月末から始まった柏崎刈羽地方の田植えは連休後半に柏崎農協育苗分の苗が各農家に配達され、作業はこれからが後半の大きな山場だ。

 柏崎刈羽を含む県内は近年、稲の登熟が7月下旬から8月初めの最も気温の高い時期と重なり、これが品質低下の原因の1つとされている。そこで県内各地の農協で今年、田植え時期を出来る限り5月連休後にしよういう運動を実施。柏崎農協も播(は)種時期を遅らせるなどして農家の理解を求めてきた。しかし、今年の4月は異常ともいえる暖かい日が続いて、苗はぐんぐんと大きくなり、また農家個々のやむを得ない事情もあって一部の農家は4月末に田植えを開始。県刈羽農業改良普及センターでは「連休前半に約30%の農家で田植えが行われたようだ」と見ている。

 柏崎刈羽全体で47%を占める農協育苗分は柏崎、西山、高柳で早生(わせ)は5日から、コシヒカリは7日から農家への配達を始めた。刈羽管内は16日から配達する。中山間地はこれまでも5月中旬に田植えが行われていることから、今週末からが後半の山場になりそうだ。毎年、四月下旬の早い時期には植えていたという市内上田尻の専業農家・山田謙一さん(66)も今年は昨年より10日遅い9日にコシヒカリの田植えを開始。「おいしいコメでないと売れない時代になった」と良食味米の生産に意気込む。農協の柴野伸郎・営農経済部長は「今年こそ、柏崎刈羽産米の評価を高めたい」と話す。

 早い雪消えにより懸念されていた農業用水の不足は、4月下旬にはかなり心配される状況になったが、連休に入ってからの雨続きで特に不足する場所はなくなった模様。高温による苗の早い育ちと、田植えを遅くする呼び掛けで、田植え期間が半月もの期間に分散し、水需要の一極集中が避けられたことも良い結果に結びついたようだ。

(2002/ 5/ 9)

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