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新道の鵜川神社を樹木医一行視察

 市内新道、鵜川神社(箕輪正邦宮司)に12日、本県を含む日本樹木医会北陸総支部の一行約30人が訪れた。同支部は、境内にある国の天然記念物・大ケヤキの樹勢回復を目指し、4年前に専門的な立場から診断を行ったことから、治療後の経過を見るため、現地を再び視察した。

 大ケヤキは1930年に国の天然記念物指定を受け、樹齢は1千年と推定される。長年風雪の被害に勝てず、さらに近年は幹にキノコが寄生して内部が腐食。98年秋の台風で被害を受けた。このため、同支部の診断、処方せんを踏まえ、99年度から2カ年がかりで一連の修復工事を進めた。

 工事は冬場の雪対策などとして主幹の上部に屋根をかけた。幹近くの石柱柵、敷石などを取り除いた後、放射線状の土壌改良などを行った。また、栄養剤を注入しながら、大ケヤキの周囲に全長約50メートルの木道を整備した。総事業費約500万円は国・県・市の補助金、所有者負担でまかなわれた。

 一行は、県農林公社職員で県樹木医会事務局の佐藤賢一さんから治療経緯の説明を受けた後、意見交換を行った。参加者からは「樹幹上に屋根をつけたことは、樹木の換気ということを考えると妥当な措置ではないか。樹木に腐朽菌がつかないようにするには、乾燥が一番いい。樹木自体に活力が出て、菌をはね返す抵抗力を付けさせることが大事だ」「ケヤキの根が張っていると考えられる半径30メートル以内には注意が必要だ」などと活発な意見が出され、今後もしばらくは経過を見ていくことで一致した。

(2002/ 5/15)

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