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市長「MOX燃料の懸念払しょく」

 東京電力柏崎刈羽原発3号機のプルサーマルで使うウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の健全性問題をめぐり、ベルギーの同燃料製造会社などを視察調査した西川市長は20日、帰国後の記者会見を行い、今回の調査によって燃料についての懸念・心配は払しょくされたとの考えを表明した。

 市長は今月12日から16日までの日程で欧州を訪れ、柏崎刈羽原発に搬入済みのMOX燃料を製造したベルギーのベルゴニュークリア社、同じく同原発用MOX燃料を製造中のフランスのコジェマ社メロックス工場、燃料の品質を確認したとするベルギーの第3者機関AIBバンソット・インターナショナル(AVI)を訪れた。

 報告書を作って会見した市長は「品質管理の生データを持ち帰ることはできなかったが、相当のやり取りをすることができた」と述べ、ベルゴニュークリア社では、燃料ペレットの外径測定データが自動的にコンピューターに伝送されることや、データ書き換えの不正が行われるシステムでないことを確かめたとした。1ミクロン単位の生データから作成された4ミクロン刻みのデータについて、任意のロットを指定してグラフを持ち帰り、東電の報告書掲載のものと一致することも確認したとした。生データが公開されない理由として契約や競争力確保の問題が挙げられたことを報告。また同社の印象として「製造と品質部門が明確に分かれている」と述べた。

 コジェマ社については操業の適法性など、AVIについても、政府やベルゴニュークリア社から独立した検査団体であることを確認できたとした。

 市長は「プルサーマル計画をどうするかは別の判断になる」としながら、「MOX燃料そのものに疑義があることについては、懸念・心配は払しょくされたとの十分な心証を得た」「プルサーマル実施に向けて、のどに突き刺さった骨が抜けた」と述べた。今後開かれる平山知事・品田刈羽村長との3者会談に対し「刈羽村の対話集会や視察調査を素材にしながら、判断につなげていく」とした。会談の時期は「8月は無理だろう」との見方を示した。

 市長のMOX燃料製造会社調査の会見を受けて、プルサーマル計画に反対する柏崎刈羽の市民団体や政党でつくっている「住民投票を実現する会」は20日、「生データを確認しておらず、不十分な調査だ」と批判した。

 市役所での記者会見で北岡逸人市議は「MOX燃料の問題はBNFL社でのデータねつ造事件が前提にあり、この事件が解明されたのは品質管理の生データの分析によるもの。ベルゴニュークリア社の生データがなければ、ねつ造がなかったかどうかは分からない」と述べた。

 また市長がAVIを「独立した検査団体」としたことに対し、実現する会の会見に同席した環境保護団体グリーン・アクション代表のアイリーン・美緒子・スミスさんは「AVIは原子燃料にタッチしてきていないはず。原子燃料確認の能力がある第3者機関かどうかを確かめるべきだった」とした。

 同会では28日午後6時から市民会館前広場で「やめようプルサーマル市民集会」を開き、刈羽村の住民投票で反対が多数を占めた結果を尊重してプルサーマルを中止するよう訴える予定だ。

(2002/ 8/20)

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