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東電原発点検で虚偽記載、プルサーマル見送り

 経済産業省原子力安全・保安院と東京電力は29日、柏崎刈羽、福島第1、同第2の3原発で1980年代後半から1990年代にかけて、自主点検で機器損傷などのトラブルを見つけたにもかかわらず、作業記録に虚偽の記載をして隠すなどの不正が行われていた疑いがあると発表した。柏崎刈羽では3基でシュラウド(原子炉内隔壁)のひびやジェットポンプの摩耗などが今もそのままになっている可能性がある。この事態を受け止めて同社では、柏崎刈羽3号機と福島第1、3号機のプルサーマル計画の実施を見送る考えを明らかにした。

 不正の疑いは、柏崎刈羽原発の3基・4件を含む13基・29件を把握。その中には定期検査で機器を修理・交換したものもあるが、8基・11件は現在もその機器を使っており、柏崎刈羽では、1号機でシュラウドに未報告・未修理のひびらしきもの、2、5号機の原子炉ジェットポンプに未報告または未修理の摩耗・すき間があることが疑われている。3基とも営業運転中だ。29件はいずれも、米国・ゼネラル・エレクトリック(GE)社の子会社であるゼネラル・エレクトリック・インターナショナル社(GEII)に委託した炉内の点検・補修だった。

 柏崎刈羽原発で記者会見した服部拓也・同社原子力本部副本部長は「立地地域などに深くおわび申し上げる。事実解明に全力を挙げ、9月中旬を目途に調査結果の全容を報告したい。責任の所在も明らかにし、徹底した再発防止対策を講じる」と述べた。今は、GE社から寄せられた情報と東電の記録を突き合わせる作業や、関係職員からの聴き取りを進めているという。並行して、国内メーカーへの委託作業も調査を行うとした。また「安全評価の結果、対象のすべての機器が十分な強度を持っており、安全上問題ないことを確認した」と述べた。

 原子力安全・保安院も「直ちに原子炉の安全に影響を与えるものではないことを確認した」と結論づけたが、「記録に不正があることは保安体制の不備につながり、ひいては安全上重大な問題に発展しかねない」との認識を示した。

 一方、柏崎刈羽3号機では、現在行われている定期検査でプルサーマル用のウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の装荷を目指してきたが、服部副本部長は柏崎刈羽と福島のプルサーマル計画について「理解の大前提である信頼を自ら損ねた状況のもとでは、残念ながらMOX燃料の装荷を私どもからお願いするようなことはできない」と述べた。「まずやるべきことは調査と再発防止対策」として、その後のプルサーマル実施の見通しは明確にしなかったが、ともに会見した武黒一郎・同原発所長、東京で会見した南直哉社長は「今定検では難しいだろう」との見方を示した。ただ服部副本部長は、東電としてプルサーマル推進の基本的な方針は変わらないとした。

(2002/ 8/30)

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