PHOTOニュース

西山コラボ特産品セットの参加メンバー (2024/03/26)


柏崎信金の創立100周年を記念した音楽イベント「目で聴くコンサート」。つのださん(左)のプロデュースで、子どもたちは骨伝導ヘッドホンを付け、ドラム演奏などを楽しんだ=23日、アルフォーレマルチホール (2024/03/25)


高柳小の閉校式で校歌に声をそろえる児童や地域住民ら=22日、同校 (2024/03/23)

>>過去記事一覧
日本海太鼓の出前演奏に拍手

 創立25周年を迎えた日本海太鼓(霜田和彦会長)は22日、荷台を舞台に仕立てたトラックで感謝の出前演奏を市内6カ所で行い、地域の聴衆の盛んな拍手を浴びた。

 日本海太鼓は、柏崎の伝承民話に由来する鬼の面などを付け、郷土色豊かで物語性のある曲構成が特徴だ。米国、韓国などにも海外遠征し、1997年、ギリシャで行われた長野冬季5輪の聖火採火式典で演奏した。トラックの舞台で演奏する試みは初めて。創設者で全曲を作り、4月に亡くなった竹田満総代の教則本「故夢(こむ)」にちなみ、「どんどこトラック・どっと鼓夢」と名付けた。

 演奏は米山コミュニティセンターを皮切りに夕方の海浜公園まで通算4時間半にわたりばちを振るい、スタッフ10数人が支えた。トラックはコンテナ側面を開けると背景に大漁旗、中幕を下げた舞台に早変わりし、突き出しの仮設台に太鼓を並べ、新旧23人の打ち手が勇壮な音を響かせた。

 市内赤坂町、国立療養所新潟病院では正面玄関前で患者や付き添いの人など約110人が楽しんだ。松波コミュニティセンターのグラウンドでは約320人を集め、松波諏訪神社神楽会と共演。地元の神楽は35年の中断を経て再興され、舞と笛、太鼓を自前で演じられるようになって8年余りになる。これと併せ、神社の関連施設の改修、新築も行った。地元の年配の女性は「教える人、教わる人がいてこそ伝承芸能」と見守った。

 霜田会長は(49)は「各地で温かく迎えてもらい、密度の濃い演奏ができた。観客を前にすると、パワーをもらうようで力が入った」と述べ、神楽舞との共演後、「初代から受け継いだ太鼓を孫の代につなげることができた。歴史あるものの中に進みたい」と決意を新たにした。企画・構成の坂井勲さん(45)は「会場に着いてすぐ本番。ホールと違い、打ち手にとっても新鮮だった」と話していた。

(2002/ 9/25)

※柏崎日報社掲載の記事・写真は一切の無断転載を禁じます。


すべての著作権は柏崎日報社および情報提供者に帰属します。新聞記事・写真など、柏崎日報社の著作物を転載、利用するには、原則として当社の許諾を事前に得ていただくことが必要です。掲載についてのお問い合わせは、お電話 0257-22-3121 までご連絡ください。