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小国で1・2日、以仁王伝説のまつり

 平安時代末期の皇子・以仁(もちひと)王の逃亡伝説を起点に、新しい町づくりを進めている小国町で11月1・2日、「歴史ロマンの隠れ里まつり・もちひとまつり」を多彩に繰り広げる。これに先立ち、漫画「以仁王伝説」(脚本・高橋実氏、作画・高橋郁丸氏)もこのほど出版された。

 逃亡伝説は、源平の時代、御白河天皇の第3皇子・以仁王が戦いに敗れて小国の地に隠れ住んだといわれているもの。東京在住の作家・柿花仄(ほのか)氏が1988年、町内に残る2つの古文書を調査した後、東北各地の言い伝えなどを加え、1993年に著書「皇子・逃亡伝説」をまとめた。これを機に、町の歴史に町民の関心が高まってきた。

 1日は午後7時から商工物産館で、シンポジウム「もっと知りたい。以仁王逃亡伝説」を開く。柿花氏が「以仁王と小国逃避行。その調査述壊」という題で基調講演。以仁王伝説の残る福島県下郷町・大内宿、東蒲上川村の関係者と、町内の小国氏研究家らが歴史ロマンを語り合う。

 2日は午前10時に町内17カ所から「のろし上げ」。越後おぐに森林公園(養楽館周辺)では、昼にとん汁、つきたてのもち、地酒などを振る舞い、午後からは11集落がそれぞれ工夫したのっぺ汁の試食会がある。引き続き、2時から逃亡伝説をモチーフにした野外劇「遥(はる)かなる轍(わだち)」の初公演を行う。

 劇は新潟市の舞台監督、杉山義光氏の脚本・演出によるもので、劇中、太郎丸の巫女爺(みこじ)や法末の神楽舞、よさこい踊りなどで地元色を豊かにする。出演者は保育園児から大人まで合わせて約300人。大橋義治町長も小国氏の武士の1人として出演する。

 一方、漫画本は小国町歴史ロマンを語る会(北原勲会長)が皇子逃亡伝説に誰もが親しめるようにと製作した。A5判百ページ。ストーリーが絵とともに分かりやすく楽しめ、年表や系図、古文書の写真、解説など関連資料も掲載。価格は750円。イベント、漫画本の問い合わせは同町役場内の実行委員会(電話0258―95―5906)。

(2002/10/29)

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