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春風に乗り、よしやぶ川の川沿いの桜とコラボで楽しませるこいのぼり= 15日、市内松美町地内 (2024/04/16)

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小国町で平安末期のロマン満喫

 平安末期の皇子逃亡伝説をアレンジした「歴史ロマンの隠れ里まつり・もちひとまつり」が1、2日の両日、小国町で多彩に開かれた。このうち2日に小国中体育館で行われた歴史ロマン劇「遥(はる)かなる轍(わだち)」には、町民や東京小国会の人たちなど約700人が入場。300人の出演者が劇中に郷土芸能も披露して、会場は”ふるさと賛歌”に包まれた。

 劇は平家打倒に失敗した皇子・以仁王(もちひとおう)が苦難の末に小国の地に逃げ隠れ、一時は安らぎの日々を送るものの、追っ手により小国も去らなければならなくなったという伝説から創作。以仁王が心を和ませるという想定で、劇中には太郎丸の巫女爺(みこじ)をはじめ、神楽舞、龍の舞、小国踊りなども演じられ、クライマックスでは大きな拍手が沸き起こった。実行委員長を務めた畳製造業の中村満さんは「劇は試行錯誤の連続だったが、『小国に生まれた自信を持ちたい、誇りを持って生きたい』の気持ちでみんながまとまり、新しい友情も生まれた」とニコニコ顔で話していた。

 前日の1日夜は商工物産館を会場に、歴史ロマンの発端となった著作「皇子逃亡伝説」を著した作家・柿花仄(ほのか)さんや以仁王伝説の残る会津・大内宿などの関係者による歴史ロマンシンポジウムが開かれた。出席者は以仁王と王をかくまったとされる小国氏についての調査結果や言い伝えを次々と披露。会場を埋めつくした人たちも心の中を850年前の世界にタイムスリップさせ、壮大な歴史絵巻を描いていた。

(2002/11/ 6)

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