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平山知事が蓮池さん夫妻と面会

 平山知事は11日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から帰郷した蓮池薫さん(45)、妻祐木子さん(46)を市内土合の蓮池家に訪ね、県の支援策を伝え、今後の要望などを直接聞いた。知事と蓮池夫妻の面会は初めて。知事は14日にも内閣府などを訪れ、永住帰国に向けた支援策を国に要望することを明らかにした。

 県は8日、庁内の関係課長でつくる「拉致被害者・家族支援連絡会議」(議長=西埜孝樹・総合政策部長)の第2回会合で、当面の支援策から普通の市民生活を送るまでの支援策として、1週間程度の生活体験プログラム、職業訓練を兼ねた就業体験の機会、相談態勢の充実などを決めた。雇用、居住など10分野60項目を整理し、本人の意向を踏まえて国、市町と連携し、今後検討することにしている。

 蓮池家を訪れたのは平山知事、西川市長、県で支援策を担当する西埜・総合政策部長ら4人。知事は薫さんの学生時代にも通じる思い出話を披露し、近年の救出活動の広がりなどについて説明した。薫さんは自らの帰国について「両親が頑張ってくれて、皆さんが支援してくれたおかげです」と答えた。知事の話が横田めぐみさんのことに及ぶと薫さんは真剣な表情で聞き、時折うなずいた。父親秀量さん(75)は「24年間音信不通で半ば覚悟していたが、今でも夢みたいな感じです」と知事の支援に感謝した。

 知事は懇談後、「24年間頑張ったねと言いたかった」と高校の後輩である薫さんらに寄せる思いをのぞかせ、県から贈った蓮池さん夫妻帰国のアルバムの最後に自ら「ふるさとに抱かれて新しい出発を」と書いたことを明かした。蓮池夫妻は子供が日本に来て祖父母らに会い、帰国を判断することを望んでいるとし、「自分たちが帰らないことが子供たちにどう伝わっているか、どういうふうにしているか、情報がほしい様子だった。このことは国に要望するつもりだ」と述べた。また、生存が確認されていない8人やそれ以外に拉致された可能性のある人たちなど、北朝鮮による拉致事件の全容解明を国に求めたいとした。県としては子供の帰国がまず目標で、その後の生活設計、子供たちの環境づくりに向けた支援策には万全を尽くすと表明した。

(2002/11/11)

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