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工科大でマイクロ風車発電の風雪検証

 市内藤橋の新潟工科大学でこのほど、国内の3研究機関が国の採択を受けたマイクロ風力発電システムの実証試験が始まった。柏崎特有の冬の強風と湿った雪の影響などを調べ、工科大は観察、データ収集などで実用化に一役かう。

 この研究は埼玉大学、東京工芸大学、総合建設業のフジタ(東京都渋谷区)が文部科学省の2000年度「独創的革新技術開発研究」の採択を受け、3カ年で行っている。マイクロ風車はプラスチック製で直径50センチのプロペラと小型発電機で構成。重さ4.8キロ。振動、騒音がほとんどないのが特徴だ。ビル風などをプロペラで受け止めて2、3割弱め、一部を電力に変換する。風速10メーターで30ワットと小容量の発電で、照明などの補助電力に利用できる。

 新潟工科大に設置を依頼したフジタ技術センターの野々村善民・主任研究員は「高層建築物周辺の強風を抑え、風力発電に――という省エネ技術を目指した」と説明。都内の風観測データを基に1998年から取り組みを始めた。残る検証は風雪と塩害。柏崎では強風と着雪、風量と発電との関係を自動観測で調べる。

 マイクロ風車は設置、取り外しが簡単で、極寒地、国内公共施設への導入も検討されている。複数配置するなどして高層ビルや橋、各種施設の風対策に利用できるという。都内の中学校では理科教材、体験学習でも利用している。

 東本町ショッピングセンター「フォンジェ」では新潟工科大生の提案で、風が吹いたら割引券をプレゼントする「風割(かぜわり)」が始まった。風工学などが専門の富永禎秀・新潟工科大学助教授(建築学科)は「風が目に見えるものとして、風割と連携し活用できたらおもしろい。電気の利用についても検討したい」と話している。

(2002/12/27)

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