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春風に乗り、よしやぶ川の川沿いの桜とコラボで楽しませるこいのぼり= 15日、市内松美町地内 (2024/04/16)


見頃を迎えた里山のハナモモの花=15日午前、市内谷根 (2024/04/15)

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小国町で県内最大の石包丁出土
p>  小国町教育委員会は22日、同町新町の水上(みずかみ)遺跡で、弥生時代(約2,000年前)の石包丁などが出土したと発表した。石包丁の出土は県内で3例目。ほぼ完全な形を残しており、3例の中では最も大きい。25日午後1時から現地公開を行う。

 遺跡調査はほ場整備に伴うもので、現地は農協カントリーエレベーターの隣接地。調査面積は約1,879平方メートル。少し盛り上がっていた水田を削った部分(30メートル×45メートル)で四角い区画もあるが、全体としては用水路になる幅3メートル、長さ約200メートルの細長い区画だ。試掘で平安時代(9世紀後半から10世紀ごろ)、近世(17世紀)の遺物が確認されていたが、今回、4角の区画を調査して、同町では初めての弥生時代の遺構が見つかった。ただ、調査面積が狭く、遺跡全体を推定するのは困難だという。

 石包丁もここからの出土で、表土下約40センチの深さで見つかった。横24センチ、縦13センチの半円形をした粘板岩。刃の部分は鋭利な形に研ぎ削られ、手で持ちやすいようにひもを通したらしい穴が2つ空いている。イネ科の植物の刈り取りに使ったと思われ、それがコメであれば、小国の地でこの時代に稲作が行われていたことを示す貴重な資料になりそう。町教委では今後、電子顕微鏡による確認を依頼し、正確に植物の種類を突き止める。

(2003/10/23)

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