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強い地震で停電や建物・道路被害、けが人も

 23日午後5時56分ごろ、中越地方を震源とする強い地震が発生し、小千谷市で震度6強、柏崎市でも震度5弱を観測した。気象庁によると、震源地は小千谷市付近、震源の深さは20キロ。マグニチュードは6.8と推定される。その後も震度5弱から3程度の余震が24日まで続いている。地震発生と同時に柏崎市内はほぼ全域で停電し、市民は暗闇と寒さの中で不安な一夜を過ごした。建造物や道路の被害が至る所で発生した。国は柏崎市に災害救助法を適用。市では23日午後6時半に災害対策本部を設置した。  市内では火災は発生しなかった。死者は出なかったが、81歳の女性が足を骨折したのをはじめ、棚の上から落下した物などで54人がけがなどをし、病院で治療を受けた。刈羽郡総合病院や柏崎中央病院をはじめ、医師会・歯科医師会は日曜日の24日も約20医院を開院して、けが人を受け入れた。

 停電は23日午後11時過ぎに市街中心部の一部で復旧したものの、米山台方面は24日午前9時前になってようやく通電が再開されるなど、長時間にわたって電気のない不便な生活を余儀なくされた。同日正午現在、まだ約1万3,000世帯が停電中で、大部分は午後2時ごろ復旧の見込みだ。

 被害は、市の24日午前10時までの調べでは、北条地区を中心に家が傾いたり、崩れた土砂が迫るなどして7戸が住めない状態になった。今後さらに拡大しそうだ。ブロック塀などの倒壊も相次いだ。道路は市内の至る所で陥没・土砂崩れがあり、各地で片側交互通行、通行止めの措置がとられた。同日午前9時現在、国道8号は長岡市大積地内の災害により通行止め。国道291号(市内深沢―小国町)も通れない。市道では半田、茨目、安田、北条方面に通行止めの場所が集中。道路の陥没・隆起により、北条地区や中通地区の農業集落排水事業もマンホールが浮き上がったり、沈んだりして使えない状態だ。仮設トイレをいくつ設置できるか市で検討を急いでいる。水道は停電と管の被害で北条や中鯖石、南鯖石地区など約1,660世帯で断水し、給水車などで対応。順次復旧している。ガス漏れも各地で起きた。

 市は学校、コミセン、民間施設を含め87カ所に避難所を開設。ピーク時の24日午前1時半現在で約6,200人が避難した。

(2004/10/24)

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