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故山口さんのネガで「昭和30年代の柏崎」

 市立博物館が25日、調査報告書第4集の写真集「昭和30年代の柏崎」を刊行した。市内西本町1で写真店「みどりや」を営んだ故山口三郎さんの遺族が、同館に寄贈した1万1000点を超えるネガの中から約230点余りを丹念に選び出して収録。かつてのまちの光景、風俗、人々の姿などが記録され、「30年代」の柏崎を語る貴重な歴史資料となった。

 故山口さんは福島県会津若松市の出身。1972年1月に59歳で死去した。この間、東京でガラス工場を創業したが、45年の東京大空襲で工場が焼失。当時天然ガスが豊富だった柏崎に転居し、柏崎駅前で再び医療用アンプル製造のガラス工場を創業した。しかし、47年の駅通り大火、さらに再建先の港町の工場、自宅も失火で焼失するなど、焼失と再建を繰り返し、写真店の営業に軸を移した。

 寄贈のネガは、35ミリ約8900点、ブローニー約2400点、ガラス乾板34点のほか、紙焼きが約260点の合計約1万1600点。ネガケースには撮影日、場所を示す鉛筆書きのメモがあり、年代的には52年から63年ごろまで。多くは「昭和30年代」中ごろだった。故山口さんの次女・舎川みどりさん(63)=東港町=が2007年春、店をやめる際に博物館に一括寄贈した。

 写真集はA4判79ページ。「子ども」「働く人」「街並み」「街の人」「まつり」をテーマに、表紙とも合わせ、233点の写真を収録した。ゴム跳び遊びの子ども、地引き網でにぎわう海岸、野菜の行商人、西本町の商店街や買い物客、えんま市の露店など身近な日常が記録された。人々の生き生きとした表情、服装などから、温かく懐かしい柏崎の光景を随所にうかがわせる。 

(2009/ 3/27)

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