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JBA公認のD級審判に認定された鏡が沖中3年・嘉瀬志音君 (2024/11/27)


たわわに実るバナナ。強風でハウス倒壊寸前の危機などのアクシデントを 乗り越え、開設5周年を迎えた。右は霜田真紀子副社長=市内荒浜2の農 園「シモダ・ファーム」 (2024/11/26)

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拉致疑惑で柏崎の両親が首相に面会

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による日本人拉致(らち)疑惑で、昭和53年に柏崎で行方不明になった市内土合、大学生・蓮池薫さん=当時(20)=と同平井、美容指導員・奥土祐木子さん=同(22)=の両親ら8家族と支援の団体が4日、首相官邸に小渕恵三首相を訪ね、早期解決に向けた政府の積極的な姿勢を求めた。また、外務省で面会した高村正彦外相は「政府の最優先課題として、粘り強くやりたい」との姿勢を示した。

 日本の首相が拉致事件で家族と会うのは初めて。この日は政府トップと外交責任者が相次ぎ面会するという異例のケースとなった。小渕首相は外相時代に2回、署名簿提出に応じている。

 今回の面会は午後3時から20分間。事件から20年以上たち、問題解決の兆しが見えないまま、高齢になるあせりをにじませながら、家族らは「一刻も早い救出を」「安否だけでも知らせてほしい」「半島有事の際、拉致された家族の安全が心配だ」などと訴えた。

 また、「北朝鮮に拉致された日本人を救うための全国協議会」の佐藤勝巳、小島晴則両代表は、事件解決を政府の最優先課題とするよう求める要望書を提出した。この日、家族らが政府に手渡した署名簿は約22万人分。総数は約125万人分となった。

 家族らによると、小渕総理は今日まで問題を解決できずにいることを詫びたうえで、「自分が会うことで北朝鮮の態度が硬くなる懸念もあったが、もはやそういうことを言っている状況ではない。国民の理解も深まった」と述べた。半面、「韓国のような融和政策がいいのか、北朝鮮を孤立させることが(問題解決に)いいのか判断しかねる」と基本政策の揺れものぞかせ、「交渉の道筋をつけることが大事」とした。

 また、「日本国を預かる内閣総理大臣として(家族の要望を)受け取った。より責任ある立場で、あらゆる手段を通じ力の限り努力する」と約束し、今月下旬に韓国で開かれる日韓首脳会談で金大中大統領に協力を求めていく考えを示した。

 一連の面会を終えた後、蓮池さんの兄で家族連絡会事務局の透さん(44)は、「一国の総理が真剣に取り組んでいくと言ったことの意味は大きい。国としてこの問題を認知しているということだ。国民の間にさらに関心が広がってほしい」と述べた。

 奥土さんの父親一男さん(71)は会見で、「総理も全力を出してやるというので期待している。125万人の署名は尊い。私は年をとったが、何とかめどがつくまで生きていたい」。蓮池さんの父親秀量さん(71)は「きょうの日を足がかりに、政府は頑張ってほしい」、母親ハツイさん(66)は「あの子の20年は何だったんだろうと思い、言葉にならなかった。せめて声だけでも聞きたい。1日も早く帰ってくるようお願いしたい」とそれぞれ述べた。

(1999/ 3/ 5)

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