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通産省資源エネルギー庁は14日、東京電力が柏崎刈羽原発3号機(沸騰水型、出力110万キロワット)でウラン・プルトニウム混合のMOX燃料を使うプルサーマル計画の申請について、安全性などに関する一次審査を終え、原子力委員会と原子力安全委員会に諮問した。同庁がまとめた安全審査書案では、申請内容は原子炉等規制法の基準に適合していると認めた。今後は目的や計画性を原子力委員会、災害防止や技術的能力を安全委員会で審査することになる。
3号機のプルサーマル計画は、東京電力が来年から実施したいとしているもので、地元県・市・刈羽村の事前了解を得て、今年4月1日、原子炉設置変更許可申請を通産省に提出した。MOX燃料の装荷は全炉心の約3分の1。
プルサーマルは、国内3カ所の計画地点のうち、今秋以降実施予定の関西電力高浜4号機と東電福島第一3号機は安全審査を終えて許可が下りている。
通産省が2委員会に諮問したことに対し西川市長は「安全審査の一連の過程の中で1つの段階を踏んだものと理解している。引き続き原子力委員会などで厳密かつ慎重に審査が行われると思う」とコメントした。また事前了解に当たって実施時期に幅を持たせた「2000年から2001年の範囲」という要件については「時間が許す限り、諸般の状況を踏まえながら判断していきたい」との考えを改めて示した。また東電の渡辺守之・柏崎刈羽原発副所長は「できるだけ早い時期に許可をいただき、当初計画通りにプルサーマルを実施したい」と述べた。
一方、地元反原発団体・柏崎地区労組会議の佐藤正幸議長は「閣議了解などで先に結論ありきという政治的な手続きにすぎない。安全性をめぐる市民・県民の不安にこたえておらず、今後の審査にも期待は持てない」としている。
(1999/ 7/15)
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