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古きをたずね塩田実習 西山中3年生

 西山中学校(小杉靖史校長、生徒数234人)の3年生がこのほど、選択社会科の学習の一環として、大崎海岸で塩田による製塩に取り組んだ。

 同校の塩田実習は4年目。選択の3年生は1学期に塩田について勉強し、この日は15人が地元の人の指導で製塩に挑んだ。浜辺の縦約7メートル、横20メートル余りを囲い、午前はバケツで運んだ海水をひしゃくで散水。午後は乾いた表面の砂をろ過用具に集め、これに海水を注ぎ、塩水をポリタンクに集めた。生徒は指先で水をなめ、「塩からい」と濃度にびっくりしていた。

 浜で作った塩は天然のミネラル分が豊富とされる。実習を行った土地は今も「塩炊き鼻」と呼ばれ、江戸時代は厳しい年貢取り立ての対象ともなった。明治期には一時、製塩所が設立され、終戦後は浜一面に塩田が広がる光景も見られた。指導した地元の田村勝義さん(79)らは「製塩、製鉄も盛んだった地元の歴史についても知ってほしい」と話していた。

 生徒は2学期に入ってから、学校で塩水を煮詰め、塩の結晶をつくる。これらの実習成果は、秋の文化祭で展示発表する予定だ。

(1999/ 8/24)

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