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女性監禁の市内男を逮捕

 三条市の女性(19)が平成2年11月に連れ去られ、柏崎市内で監禁されていた事件で、三条署の捜査本部(本部長=百田春夫・県警刑事部長)は11日、市内四谷一、無職・佐藤宣行容疑者(37)を未成年者略取・逮捕監禁致傷の疑いで逮捕した。佐藤容疑者は容疑を大筋で認めているという。捜査本部では今後の取り調べで、犯行の動機などについて追及し、犯罪史上例のない長期の監禁事件の全容解明に向けて捜査を本格的に進めていく。

 調べによると、佐藤容疑者は平成2年11月13日午後5時10分ごろ、三条市東鱈田地内の小学校近くの路上で、学校帰りの女性(当時9歳・小学4年生)にナイフを突きつけて脅迫し、粘着テープで目隠しするなどして同容疑者使用の車の後部トランクに無理やり押し込め、柏崎市内にある自宅に連れ込んだ。

 佐藤容疑者は監禁当初は女性を縛るなどした上で「俺の言うことを守れ。守らないと、山に捨てる」などと脅し、長期にわたって暴行や脅迫を加えて女性の自由を束縛、脱出を不能にした。またこうした行為により、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や歩行も困難なほどの両下肢筋力低下など、女性の心と体の両方に大きな傷害を負わせた。

 女性が発見・保護された今年1月28日から、佐藤容疑者は精神的に混乱・興奮状態だとして市内の病院に入院していたが、捜査本部は、本人が車の運転免許を持っていて運転もしていたこと、外出や食事など普通の日常生活を送っていたことから「責任能力あり」と判断。医師が入院の必要なしと診断したことで、捜査にも耐えられるとし、11日午前中に逮捕状を請求し、午後から病院内で短時間の事情聴取を行って、同容疑者が退院のため病院の玄関を出た午後2時54分、病院玄関前で逮捕した。捜査員が逮捕状を示した時、「はい、わかりました」と素直に応じたという。

 佐藤容疑者はこの後、車で捜査本部のある三条署に護送され、午後3時42分、頭から毛布をかぶり、両わきを捜査員に支えられながら、大勢のマスコミ関係者や警察官が見守る中、署内に入った。なお容疑者の母親はこの日も柏崎署で押収品の確認作業に立ち会っており、捜査員から息子の逮捕が伝えられたという。

 佐藤容疑者は日ごろから家庭内で暴力を振るい、1月28日に母親が入院させようとして病院、保健所の関係者などと共に容疑者の居室となっている2階に上がり、女性がいるのを発見。女性が名前や生年月日を語ったことから、9年2カ月間も部屋に閉じ込められていた事件が発覚した。

 捜査本部では翌29日から連続6日間にわたってこの家の捜索・検証を行い、女性が連れ去られた当時持っていた赤いランドセルや脅迫に使ったと見られる物などを押収。柏崎署で母親立ち会いによる分析や検証を進めている。

(2000/ 2/12)

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