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創立100周年の柏崎信用金庫記念式典。これまでの歩みを振り返り、さ らなる発展を誓った=23日、柏崎エネルギーホール (2024/04/25)


柏崎市の子育て支援に役立ててほしいと、1千万円の目録を贈る入澤理事 長(左から2人目)=22日、市役所市長応接室 (2024/04/24)


市内愛好家が作ったつるし雛が飾られた座敷=市内新道の史跡・飯塚邸 (2024/04/23)

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少子化対策アンケート 理想の子供の数は3人

 理想の子どもの数や育児へのストレスなど子育てに関する生の声を収録したアンケート・文集「小さな手と手―大きな未来」(柏崎ショッピングモール発行)がこのほど出来上がった。国の少子化対策臨時特例交付金を受けて、市が、子ども向け遊戯施 設「キッズマジック」を運営している同モールに事業を委託した。調査は保護者らを対象に実施したもので、これにより若い夫婦が少子化の現状に問題意識を持ってほしいとしている。

 アンケートは今年1・2月にかけ、キッズマジックに来場した保護者らを無作為抽出で行った。回答者数は441人で、市内が73%、市外が25%。年齢は26歳から30歳、31歳から35歳が全体の7割近くを示した。性別では女性が約8割。職業別では主婦が55%、会社員が26%など。家族構成は3人以下から4人が最も多く、過半数を占めた。

 主な設問では、理想の子どもの数は「3人」と答えた人が52%、「2人」が41%で合わせて9割以上。実際の子どもの数は「2人」が53%、「1人」が34%だった。理想とする子どもの数を持たない理由には、複数回答で「子育て・教育にお金がかかる」として、生活力や金銭面での問題で出産しない人が51%、次いで「自分の時間がなくなる」「育児の負担に耐えられない」「子守りをしてくれる人がいない」が約1割ずつ。

 育児にストレスを感じる時は、複数回答で「自分自身の体調が悪い時」が50%、「親の思うようにならない時」が43%、「配偶者・親族が育児や家事に協力してくれない時」が25%など。育児に悩んだ時の相談相手で最も多かったのは配偶者、次いで友人、実の母などの順。公共の育児相談は全体の4%にとどまった。育児が楽しいと思う時は、「子どもが元気に遊んでいる時」「と笑っている時」が約7割を占めた。

 自分の子どもに望むことは、「思いやり」(46%)「強い精神力」(23%)「積極性」(10%)と多く、「体力・知力」と「協調性」は同数の8%。子どもの将来で不安を感じることは複数回答で「いじめなどの社会的問題」が7割以上。「環境問題」(32%)「健康面」(25%)「災害・事故」(23%)「経済面」(22%)などが目立った。

 併せて、「弟・妹がいたら」のテーマで幼児や小学生、「もうひとり子どもがいたら」として親の立場から文をつづっている。A4判30ページ。市子ども課では「柏崎でのアンケート結果も、ほぼ全国的な傾向と同じだ。理想の数の子どもが持てない理 由を取り除き、安心して子育てができる制度、環境の充実に向けて、少子化対策に取り組みたい」としている。

(2000/ 5/ 2)

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