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MOX燃料品質データ 通産省「問題なし」

 通産省は10日、東京電力が福島第一原発3号機のプルサーマルで使うウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料32体に対し、輸入燃料体検査の合格証を交付した。判断に当たっては、関西電力高浜原発のMOX燃料品質検査データねつ造に伴い、東電が柏崎刈羽原発3号機用28体と併せて自社MOX燃料の信頼性を高いとした報告書を「特段の問題はない」と結論付けた。

 福島・柏崎のプルサーマル用MOX燃料はベルギーのベルゴニュークリア社で製造した。東電では昨年9月以降、2度にわたって現地に社員を派遣し、品質管理の状況を調査。さらに第3者機関のチェックを経て今年2月、「品質管理データの信頼性は極めて高い」という再確認結果報告書を通産省に提出していた。すでに燃料が到着している福島では、昨年八月に輸入燃料体検査を申請し、報告書とほぼ同内容で品質保証に関する説明書も今月1日に出した。これに対し同省もベルギーで現地調査を行うなどして分析・確認を進めていた。

 柏崎のMOX燃料について同省原子力発電安全管理課では「2月の再確認結果の対象となった品質管理データの部分については、福島と同様に問題ないと判断した。ただ、柏崎はまだ燃料検査の申請が出ているわけではないので、出た時点で改めて全体を検査することになる」と話している。

 一方、出沢正人・柏崎刈羽原発所長は「福島で合格証をいただいたことにより、同等の品質管理を行った当所3号機用のMOX燃料の再確認結果についても問題がないことが認められたと認識している。引き続き安全を最優先に、地元の皆様のご理解をいただきながら、2001年のMOX燃料装荷を目指して着実に諸準備を進めていく」というコメントを発表した。

 国内のプルサーマルは、データねつ造問題で高浜、福島とも当初計画が大幅に遅れている。柏崎も東海村臨界事故の影響で1年遅れとなったが、先月、日米政府の間でMOX燃料の輸送をめぐる協議が始まった。

(2000/ 8/10)

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