今年もイルミネーションが点灯されたJ―フォレスト遊歩道。青や白、オ レンジ色の光が輝き、寒空の中、ホッと心豊かに包んでいる=市内駅前1、 植木組 (2024/11/28)
JBA公認のD級審判に認定された鏡が沖中3年・嘉瀬志音君 (2024/11/27)
たわわに実るバナナ。強風でハウス倒壊寸前の危機などのアクシデントを 乗り越え、開設5周年を迎えた。右は霜田真紀子副社長=市内荒浜2の農 園「シモダ・ファーム」 (2024/11/26)
>>過去記事一覧
任期満了に伴う市長選は、12日の告示まであと1週間となった。立候補を予定しているのは、ともに無所属で、3期目を目指す現職・西川正純市長(57)と、前共産党市議の村山史彦氏(65)。前回に続いて一騎打ちの戦いがほぼ確実だ。東京電力柏崎刈羽原発のプルサーマル計画が提示されてから初めての市長選。また不況脱出や21世紀のまちづくりが課題に挙げられる中で、両陣営の前哨戦が熱を帯びてきた。投票は19日。
柏崎の市長選は、昭和22年の第1回選挙に5人、飯塚前市長の病気辞任に伴う平成4年の選挙に3人が立ったが、あとはすべて一騎打ちだ。今回は西川氏が今年3月の市議会で3選出馬を表明後、長い間、対立候補の名乗りが上がらず、先月下旬にようやく村山氏の出馬が決まった。昭和46年の市長選に立候補した故村山俊蔵氏に続いて親子2代の挑戦となる。
西川氏は、2期8年の市政運営を踏まえ、経済再生、少子化対策、鉄道高速化などへの取り組みを挙げて3期目に強い意欲を見せる。今年の衆院選・2区では、自らが地区選対本部長を務めた桜井新氏が落選。また陣営では、プルサーマル問題や不況など前回の選挙になかった厳しさもあるとして、後援会と選対組織を中心に盤石の態勢で引き締めを図ってきた。すでに自民・自由・公明3党の推薦を得ているほか、他1党にも推薦を働き掛け中だ。
陣営にとっては、直前の県知事選で平山征夫氏が柏崎で大量票を獲得し3選を果たしたことはプラス要因。この勢いに乗って市長選に入りたいとする。従来の大規模決起集会を行わず、中規模の激励集会を3回にわたって計画。その最終回として7日夜には初の女性集会を産文会館で開く。
一方、村山氏は、プルサーマル受け入れを表明した西川市政批判の立場から、プルサーマル住民投票の実現を前面に出して挑む。同住民投票条例の請求署名活動を昨年展開した団体などが連携・結成した「新しい柏崎を創(つく)る市民ネット」が支援。過去の市長選になかった形だ。共産党の推薦も受けている。出遅れは否めないものの、陣営では、署名活動協力者も足がかりに、市民運動の力を選挙に結びつけていきたいとする。
村山氏が共産党の柏崎市委員長などにとどまることから、ともに署名活動に参加した社民党と柏崎地区労組会議は推薦・支持を見送ったが、間接支持票などが出ることは予想される。市民ネットは9日夜にプルサーマル住民投票や大型開発政策転換をうたった演説会を産文会館で開催する。
市長選は平成に入ってから投票率の低下が続いており、4年前は史上最低の59.01%を記録した。今回、市民の関心がどこまで高まるか注目される中で、西川・村山両氏の公開討論会を目指す動きもある。
(2000/11/ 4)
※柏崎日報社掲載の記事・写真は一切の無断転載を禁じます。
すべての著作権は柏崎日報社および情報提供者に帰属します。新聞記事・写真など、柏崎日報社の著作物を転載、利用するには、原則として当社の許諾を事前に得ていただくことが必要です。掲載についてのお問い合わせは、お電話 0257-22-3121 までご連絡ください。