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今年もイルミネーションが点灯されたJ―フォレスト遊歩道。青や白、オ レンジ色の光が輝き、寒空の中、ホッと心豊かに包んでいる=市内駅前1、 植木組 (2024/11/28)


JBA公認のD級審判に認定された鏡が沖中3年・嘉瀬志音君 (2024/11/27)


たわわに実るバナナ。強風でハウス倒壊寸前の危機などのアクシデントを 乗り越え、開設5周年を迎えた。右は霜田真紀子副社長=市内荒浜2の農 園「シモダ・ファーム」 (2024/11/26)

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市長選で西川氏3選

 任期満了に伴う柏崎市長選は19日投票が行われ、即日開票の結果、自民・自由・公明3党推薦、民主党支持の無所属現職・西川正純氏(57)が約26,000票を獲得、共産党推薦の無所属新人で前同党市議・村山史彦氏(65)を1万票の差で破って3選を果たした。東京電力柏崎刈羽原発プルサーマルの住民投票実現を訴えた村山氏が、前回の植木正直氏の9,400票を大きく超える16,000票を集め、西川氏は前回票を4,000票以上減らした。投票率は62.60%で、史上最低だった前回を3.59ポイント上回った。

 今回の市長選は、西川氏が今年3月に3選出馬を表明し、着々と選挙準備を先行させた。これに対し、共産党や「プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク」などが共闘して、10月下旬に村山氏を擁立。告示まで1カ月を切った中でようやく戦いが確定した。特に西川氏が市長として昨年、プルサーマル受け入れを表明したことに対し、村山氏が反プルサーマルの立場から受け入れ可否の住民投票実現を選挙戦の前面に打ち出し、これが大きな争点になった。

 西川氏は4党の推薦・支持のほか、業界団体、柏崎地区友愛連絡会などの支援も受け、前回並みの強固な態勢で選挙に臨んだ。産業強化、子育て環境づくり、原子力防災対策の見直しなどを主張したほか、2期8年の実績を強調して村山氏との対決姿勢も示した。結果は26,197票で得票率61.96%。予想通りの3選は揺るがず、危なげない勝利だった。しかし前回票を4,339票、14.48ポイント減らし、初めて3万票を割った。プルサーマル問題を中心に、最近の景気低迷なども影響し、村山氏に票が流れたものと見られる。

 村山氏は、プルサーマル住民投票に加えて、暮らし・福祉・中小業者育成などを掲げた。昨年のプルサーマル住民投票条例請求運動も背景に戦いを進めた。得票は16,082票、得票率38.04%。昨年の県議選・柏崎市区で反プルサーマルを訴えた武本和幸氏の約14,000票を上回り、共産党が戦った市長選候補としては、洲崎義郎氏の現職の選挙を除けば過去最高得票。推薦・支持を見送った社民党・柏崎地区労組会議の票や浮動票をかなり吸収した模様だ。ただ、善戦はしながらも、西川氏の厚い支持基盤を崩すことはできなかった。

 柏崎で市長3選は、4期を務めた小林治助氏に次いで西川氏が2人目。21世紀最初の市政の担い手として柏崎のまちづくりを継続させ、不況対策や原子力行政にも当たっていくことになる。プルサーマル問題は、当面の12月市会などでの議論が注目される。

(2000/11/20)

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