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市立松浜中(大谷真校長、生徒数204人)の3年・選択理科A班の研究「ブラックバスの採餌(さいじ)方法の変化とトンボ類の被害」がこのほど、第44回県学生科学賞(全日本科学教育振興会など主催)の最優秀賞に選ばれた。これまで専門的な研究データがなく、研究機関などから問い合わせが相次いでいる。
A班は「小学生のころからトンボの採集や研究を続けている」という林瑠宇君、「バス釣りが趣味で、バスが飛び跳ねる習性に興味がある」という石橋辰弥君をはじめ、品田理絵さん、徳田有里さん、柴野陽子さんの5人。バス釣りに池に行くと、バスが飛び上がる、トンボ採集に行く池でも同じようなシーンが見られるという話から、バスは飛んでいるトンボを空中でねらっているのではないかと、研究テーマに選んだ。
調査場所は中頚・三和村吉田の谷内池。指導の古沢博之教諭(41)が生態調査などをしていて事情に詳しく、生徒たちを引率して、6回の現地調査を実施した。バスの飛び上がり方、胃の内容物を調べた結果、季節によって空中で成虫を、水中ではヤゴを捕食し、トンボに大きな被害を与えていることが分かった。その中には氷河期以後の遺残種といえる貴重なトンボも含まれていることを知り、環境保全に新たな視点を向けた。
この研究は県代表として中央審査に臨んだほか、古沢教諭は優秀指導者賞も受けた。県内水面水産試験場、琵琶湖博物館、日本水資源学会などからの問い合わせに、「先生の指導、全員の協力でやり遂げられ、とてもうれしかった」と林君。古沢教諭は「専門家のデータがない点が高く評価されたと思う。生徒たちは共同研究者としてよくやってくれた。選択理科B班の研究も奥が深く、一緒に活動して、いい年が過ごせた」と話した。
(2001/ 1/ 6)
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