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県立美術館構想でシンポジウム熱心に

 市内の学園ゾーン内、仮称・環境共生公園が建設予定地になっている新たな県立美術館構想をめぐり、市と市教育委員会などは27日夜、市民プラザでシンポジウムを行った。市民ら約250人が集まる中で、四人のシンポジストが「よりよい美術館をめざして」をテーマに、それぞれの立場から意見を述べた。この中で柏崎が候補地に選ばれた理由が示されるとともに、感情的でない質の高い議論を望む意見が出された。

 美術館構想は日本画家・平松礼二氏から、パリ郊外のジべルニーにある「モネの庭」から株分けされたスイレン、同氏がその庭で描いた作品を含む400点余りの寄贈と、これらを活用して地域おこしや生涯学習に役立ててほしいとする申し出が県に行われたことによるもの。県は今年6月に新文化施設整備検討委員会を設置し、これまで2回の会合を終えた。

 シンポジストは親跡峻さん(前県立近代美術館副館長)、富井富士子さん(一級建築士事務所代表、新文化施設整備検討委員)、桑山俊英さん(市社会教育委員、柏崎美術会会員)、曽田文子さん(絵本作家、元市教育委員)の4人。元新潟日報柏崎支局長の鈴木清一さんがコーディネーターを務めた。

 親跡さんは気象、地理的条件、古くからの文化圏などの理由から「柏崎が新美術館の最有力候補地に選ばれた。自然の中で、参加・体験型の施設として感性が育まれる」とし、富井さんは「反対意見を含めてこれだけ大勢の人の関心が集まっていることは興味深い。なぜ反対するのかなど具体的に挙げており、それらが改善されると21世紀型のおもしろい美術館になる。十日町などとの連携でも、柏崎の役割が期待される」と述べた。

 一方、地元の立場から桑山さんは「共生公園の中に大変な個性ある美術館ができることはいいことだ。美術会の会員も一緒になって造る方向で努力したい」。曽田さんは賛成、反対を含めていろいろな声が自分のもとに寄せられたとし、「柏崎にすてきな文化施設ができることは悪いことではない。柏崎、新潟全体のいいイメージアップにつながる。ただ、反対、賛成の感情的でなく、質の高い議論ができるオープンな時間がもっと多くあった方がいい」と語った。

 会場では、長岡市から来た男性が「長岡に県立美術館が出来たことで市民、県民の文化レベルが上がるという結果が出ている。いろんな所にいろんな形の個性があってよく、長岡とはひと味違う県立の美術館を造ってほしい」とする声や、行政主導の美術館整備に対し、疑問視する意見などもあった。

 この日は冒頭、市担当者が美術館構想の経過報告を行った後、西川市長が「美術館の建設は柏崎市、広域の周辺にとって、近ごろいい話だ。この実現を前提にみんなで知恵を絞り、最大公約数のいい方向に持っていきたい」と呼び掛けた。市では、引き続き、10月には美術館をテーマにした講演会と座談会、12月には平松氏の作品展と講演会を予定している。

(2002/ 8/28)

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