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蓮池さん・奥土さん生存

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による日本人拉致で北朝鮮の金正日総書記は17日、小泉純一郎首相との初の日朝首脳会談で「数10年の日本との敵対関係の中で起きた忌まわしい出来事。遺憾なことで率直におわびしたい」と拉致の事実を認め、謝罪した。柏崎の蓮池薫さん、奥土祐木子さんら5人の生存と横田めぐみさんら8人の死亡、1人の行方不明が伝えられた。家族や支援団体は北朝鮮と日本政府に対し、経過説明、責任追及、謝罪と補償を求めるなど反発を強めている。

 再会を信じ、朗報を待つ家族に悲しい知らせが入った。警察庁が拉致と認定したのは8件11人。北朝鮮が生存を伝えたのは、1978年7月に柏崎で行方不明になった市内土合、当時大学生の蓮池薫さん(44)、市内平井、同美容指導員の奥土祐木子さん(46)ら4人と、日本から調査依頼のなかった1人。新潟市で下校途中に行方不明になった中学生・横田めぐみさん=当時(13)=、欧州留学中に失跡した有本恵子さん=同(23)=ら8人は死亡が伝えられ、石川県で行方不明になった1人は「入国していない」とされた。

 金総書記は拉致について「1970年代から1980年代初めまでわが国の特殊機関の中に妄動主義、英雄主義があった。理由は、日本語の学習をするため、韓国に侵入するためだ」と説明。「私が承知するに至り、責任者は処罰を受けた。これからは絶対にない」として自らの関与は否定した。

 家族らは前日、首相官邸で福田官房長官、安倍官房副長官に面会し、東京・日比谷公会堂で開いた2,000人規模の集会で全面解決、全員の無事救出を訴えたばかり。17日は国会議事堂前の衆院第一議員会館でテレビニュースを見守った。家族17人は午後3時過ぎ、東京都港区にある外務省飯倉公館に移り、福田官房長官からそれぞれ個室に呼ばれ、安否情報を聞いた。

 死亡が伝えられた横田めぐみさんは、娘が平壌に生存しているという。父親で被害者家族連絡会代表の滋さん(69)は午後6時前から始まった会見で、「いい結果を楽しみにしておりました。しかし、死亡という残念なものでした」と目をうるませ、「めぐみには女の子の子供がいると聞かせてもらいました。どういう形で北朝鮮に行き、どう結婚し、なぜ死亡したのか、正確に確認してほしい」と述べた。涙でせき込み、言葉がとぎれた。母親の早紀江さん(66)は「いつ死んだかも分からないものを信じるわけにはいかない。めぐみは犠牲になり、使命を果たした、濃厚な足跡を残した、と思うことで頑張ります。でも、まだ生きていることを信じ、闘い続けていきたい」と涙をぬぐった。

 蓮池さんは北朝鮮の研究所で翻訳の仕事をしており、奥土さんと結婚し、子供が2人いると知らされた。父親の秀量さん(74)は「私たち8件11人は今まで家族だと思ってやってきた。許しておかれません。余りに残酷で言葉もない」。母親のハツイさん(70)は「24年もやってきて、15分か20分で生死が分かるなんて。悔しい。私たちの子供も実際に見たわけではない。生死が分からないのに、なぜ小泉首相は簡単に正常化に応じられるのか」と怒りをぶつけた。

 兄の透さん(47)は「24年間何もせず、お宅は死んでいる、お宅は生きていると伝えられる当局の神経が信じられない。もし、死んでいたら殺人だ。責任を追及して帰ってくるのが国家というものだ」と外務省、政府の対応を批判。「拉致の首謀者は金正日そのもの。国交正常化交渉の再会は拙速だ」と述べた。

 奥土さんの父親一男さん(75)は「涙の会見になるとは思わなかった。何しろ24年という歳月。もう10年早かったら、全員生存していた。対応が遅れた」と険しい表情。「私たちだけ喜んでいられない。私たちの子供も実際に会ってみないと(生存は)分からない」と述べた。

(2002/ 9/18)

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