PHOTOニュース

豪雪地域の課題解決に向け、完成した実験棟の屋根雪の重さを量る荷重計を指さす富永教授=6日、新潟工科大 (2024/12/12)


メスから取り出した卵に人工授精する片山部長(右)ら=市内青海川のさけのふるさと公園 (2024/12/11)


「お父さんと作ろう クリスマスケーキ」の講座。甘い香りと和やかな雰囲気に包まれた=7日、市民プラザ (2024/12/10)

>>過去記事一覧
サイカワが吉田工業の事業継承

 市内安田、田尻工業団地にある伸線機の国内トップメーカー「サイカワ」(西川正男社長)はこのほど、撚(より)線機の同じくトップメーカーである吉田工業(吉田勝紀社長・東京)の全事業を継承することで合意した。これによりサイカワは、電線分野で銅線などを伸ばす伸線から、線数本をまとめてよる撚線、そして中国で合弁事業を進めている線の被覆工程の「押出」までの一貫した機械メーカーとして国内業界最大手の地位を確保することになった。

 サイカワは吉田工業から3人の社員を獲得。すでにサイカワの既存設備で撚線機の製造を開始している。初年度は撚線機の分野で5億円の売り上げ増を目指す。4月にはサイカワブランド1号機を出荷できる予定だ。吉田工業は光ファイバーケーブルなどの製造技術も持っており、通信分野での売り上げ増も見込めるとしている。

 吉田工業は、ピーク時年商30億円の国内有数のメーカーだが、中国の追い上げもあり、事業の継承先を探していた。西川社長は、「吉田社長から『吉田工業の技術を継ぐ相手としてはサイカワしかいない』といわれ、何とかその思いに応えたいと決断した」としている。業務移管が終了次第、吉田工業は自主廃業する。

 またサイカワは現在、中国市場の進出を最重点課題の1つとして上海近郊の昆山(こんさん)に台湾企業などとの合弁事業で押出機の製造工場を建設しており、こちらも4月にサイカワブランドによる1号機が完成する。

 サイカワの直近の年商は約25億円、社員数115人。

(2003/ 3/ 7)

※柏崎日報社掲載の記事・写真は一切の無断転載を禁じます。


すべての著作権は柏崎日報社および情報提供者に帰属します。新聞記事・写真など、柏崎日報社の著作物を転載、利用するには、原則として当社の許諾を事前に得ていただくことが必要です。掲載についてのお問い合わせは、お電話 0257-22-3121 までご連絡ください。