内覧会で同社のLNGポンプ部品を説明する飯塚社長(中央)=25日、柏崎フロンティアパークの第一製造工場 (2024/12/26)
院内では久々のコンサート。クリスマスツリーが飾られる中、ピアノの調べで楽しませた=24日、市内北半田2、柏崎総合医療センター (2024/12/25)
解散が決まり、最後の稽古を行った「空和会」=20日、市武道館 (2024/12/24)
>>過去記事一覧
市内赤坂町の国立療養所新潟病院で難病の進行性筋ジストロフィー症と闘いながら詩や川柳、絵手紙などを創作している南蒲原郡下田村の山谷一芳さん(37)の展覧会を今秋開こうと、有志による実行委員会(代表・牧岡孝さん)がこのほど発足した。
「生きよう」という思いに満ちた作品を見てもらおうというもので、社団法人・日本筋ジストロフィー協会新潟県支部(田辺美津夫支部長)も全面的な協力を申し出ている。
山谷さんは9歳の時に進行性筋ジストロフィー症の診断を受け、小学4年生のころ、国立療養所新潟病院に入院。1988年に気管切開手術を受け、人工呼吸器を着けながらの生活が続いている。
高校時代からこれまでに創作した絵手紙は200点余り。詩は作曲のために5年ほど前から作り始め、約40点の作品がある。筋萎縮で手足は動かないが、独自の入力機器を使って詩を作る。山谷さんが仕組みを考え、リハビリ職員が製作した道具だ。一昨年前に作った詩「粉骨砕身」は、全国の難病と障害を持った人々の詩を集めた「車椅子(いす)の青春」(社会福祉法人ありのまま社刊)に掲載。「自分の持っている力をすべて出し切りたい」と作った詩で、山谷さんは「生きる甲斐(かい)は必ずある」ともいう。一方、絵でも94年の第5回障害者自立読売絵画展で「慈愛」が読売新聞社賞に入選。その絵を使ってオリジナル絵葉書も印刷した。
展覧会は今年9月19日から23日まで柏崎エネルギーホールの予定だ。実行委では現在、ボランティアスタッフを募集中。連絡は、国立療養所新潟病院指導室(電話22-2126)まで。
(2003/ 5/29)
※柏崎日報社掲載の記事・写真は一切の無断転載を禁じます。
すべての著作権は柏崎日報社および情報提供者に帰属します。新聞記事・写真など、柏崎日報社の著作物を転載、利用するには、原則として当社の許諾を事前に得ていただくことが必要です。掲載についてのお問い合わせは、お電話 0257-22-3121 までご連絡ください。