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天皇、皇后両陛下がご来柏、綾子舞を熱心に鑑賞

 天皇、皇后両陛下が11日から来県され、日程最終日の13日、柏崎市を訪問された。時折小雨に見舞われたものの、沿道にはたくさんの市民らが「日の丸」の小旗を振って出迎えた。午前10時半過ぎ、国指定重要無形民俗文化財・綾子舞の伝承学習に取り組む南中(田辺哲郎校長、生徒数255人)に到着。待ち受けた園児、市民らからの「天皇さま」「美智子さま」の声に、両陛下はにこやかに手を振って応えられた。両陛下は500年の歴史を持つ綾子舞を熱心に鑑賞され、その後、昼食会場となる市役所に向かわれた。

 両陛下の来県は、皇太子時代の1981年に北蒲・黒川村で行われた「第5回全国育樹祭」に臨席されて以来22年ぶり。天皇、皇后両陛下の即位後は初めて。11日から本県を訪れ、新潟市の「朱鷺(とき)メッセ」、長岡市の県立歴史博物館などを訪問された。

 南中に到着された両陛下は、天皇陛下がグレーのスーツ、皇后陛下がもえぎ色の洋服と、同色の帽子姿。体育館のステージで同校在校、出身の中・高校生、大学生が演じる狂言「海老すくい」、小歌踊「小原木踊」を熱心にご覧になった。説明役を務めた高橋長究・市綾子舞保存振興会長(72)らによると、「綾子舞はこの地域にしか伝わっていないのですか」「2つの地区でしっかりと伝承されていて、立派なものですね」などと話されたという。鑑賞後には両陛下が演者、はやし方の一人ひとりに言葉を掛けられた。

 終了後の感想を戸田達也君(柏工1年)、金子貴文君(南中3年)は「自分では良くやった」「緊張した」といい、須田好美さん(新潟産大3年)、須田玲美さん(常盤高3年)、嶋岡可奈さん(同)も「一生に一度の思い出」「足がガクガク震えたが、一生懸命に踊った」「間違えないように無心に踊った」と興奮が冷めない様子。座元の布施富治さん(81)は「光栄だ。綾子舞を続けてきて良かった」、猪俣英信さん(73)は「最高の喜び」とともに感激の表情だった。

 綾子舞の鑑賞を終えられた両陛下は正午過ぎ、市役所に到着された。ここでもたくさんの人の出迎えを受けながら、手を振って応えられた。

(2003/ 6/13)

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