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北朝鮮による拉致被害者の蓮池薫さん(45)、妻の祐木子さん(47)は30日、拉致されて満25年になる31日を前に会見し、拉致された当時の状況を初めて自ら語った。薫さんは現場の海岸に立つのは今なお気が重く、抵抗感があるとし、「私にとって拉致事件は現在進行形。我々は帰国できたが、子供たちはまだ残っている。現在も事件から抜け出せていない」と苦しい胸の内を語った。
薫さんは子供の帰国が実現しない状態は正常でないと訴え、「日本で平凡に生活ができるようにしてほしい。子供たちに早く本当のことを話してあげたい。解決が1日1日長引くことにいらだつ気持ちがある」と述べた。衆院解散・総選挙など政局から問題解決の進展が止まることのないよう政府に求め、「この問題を忘れてほしくない。知恵を出して早く解決してほしい」と要望した。
高齢になった他の被害者家族も気遣い、「生存を最後まで信じ、解決するまで頑張ってほしい」と激励。家族連絡会などが北朝鮮の貨客船「万景峰号」の入港禁止措置や経済制裁を求めていることについては、「政府に求めているのは拉致問題の解決。私は判断できない」と言及を避けたが、「こういう方法を使わずに解決されればベストだと思う」とも述べた。
一方、祐木子さんは2人の子供への思いを募らせ、「この10ヶ月という間、何の進展もない。つらくて自分の気持ちを抑えられないというか、たまらない時がある」と真情をあふれさせた。「日本で迎えてこそ、本当の幸せがある。1日も早く帰してもらえるよう力強く推し進めてほしい。今1番つらい時ですから、子供たちも私たちも頑張るしかない」と述べた。
(2003/ 7/31)
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