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小国町に残る皇子・以仁(もちひと)王伝説を題材にした小国町の「歴史ロマン隠れ里まつり・もちひとまつり」が今年も29、30日に行われる。30日におぐに森林公園特設会場で行う野外劇「遥かなる轍(わだち)U」は昨年の劇をさらに内容豊かにしたもの。本番に向けて練習の日々が続いている。
今年のイベントは午前11時半に町内18ヶ所で行うのろし上げでスタート。森林公園養楽館裏手の特設会場で集落みこしの競演や空手演武、バンド演奏、歌謡ショー、太郎丸集落の手踊りをはじめ、町と交流のある東京・武蔵野市の「むさしのばやし」、長岡雅楽愛好会による演奏も行われる。
周囲が暗くなる午後6時から野外劇の本番となり、古代の火鑓具(ひきりぐ)による採火、かがり火やのろしへの点火から開始。琵琶法師の語りにより、平家に追われ、小国氏の助けで小国の地に向かって逃げる以仁王の物語が続く。劇中に法末集落の獅子(しし)舞、創作舞踊などが入り、ふるさと賛歌≠演出する。出演は町民有志の役者、保育園児、舞踊やちょうちん行列隊など合わせて約400人。
前日の29日午後5時50分からは農村環境改善センターで歴史ロマンシンポジウムを開く。県文化財保護連盟理事・花ヶ前盛明(はながさき・もりあき)氏の基調講演「中世越後の動向」と、パネルディスカッション「もっと知りたい・以仁王・小国氏」。「皇子・逃亡伝説」著者・柿花仄(ほのか)氏、小国氏の子孫・大国昌彦氏、以仁王を助けた渡辺党の子孫・渡辺惟昭氏ら9人がそれぞれの思いを語り合う。
(2003/ 8/18)
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