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「柏商の夕」が最後の定期演奏会へ

 柏商(松村武司校長)の吹奏楽部(顧問・伊藤忠一教諭、山上直教諭、部長・小林美由紀さん)が21日、市民会館大ホールで定期演奏会「柏商の夕」を開く。同校は来年3月で閉校することから、これが最後の定期演奏会。部の創設以来、93年。「絆(きずな)」をテーマに思いを込め、長い歴史の幕を閉じる。

 同校吹奏楽部は1934年、クラリネット、トランペットなどわずか5台の楽器で創設され、出征兵士の歓送迎のため活躍した。柏商の夕は、64年の新潟国体が引き金となり、2年後の66年に第1回を開いた。毎年の恒例行事となり、最終年の今年は38回を数える。この間、吹奏楽コンクールなど数々の大会に出場して輝かしい成績を収める一方、演奏を通したボランティア活動にも取り組んだ。

 最後の定期演奏会には、部員9人が日ごろの練習成果から、プログラムを3部に分けて発表する。同部OB、OG、市吹奏楽団メンバーが賛助出演し、西関東吹奏楽コンクールの出場曲「リメンブランス オブスィングス トゥカム」など思い出の曲をそろえた。小林部長(3年)は「みんなで力を合わせ、自分にとっても、聴衆にとっても心に残る演奏を」、伊藤教諭は「就職試験と重なりながら、生徒たちは練習に頑張っており、ぜひたくさんの人から聞いてもらいたい」と話す。

 開演は午後6時。入場無料。後援は市教育委員会、柏崎日報社ほか。

(2003/ 9/20)

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