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見頃を迎えた里山のハナモモの花=15日午前、市内谷根 (2024/04/15)


青空の下、満開のソメイヨシノを楽しむ市民ら=13日午前、赤坂山公園 (2024/04/13)

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柏刈原発運転再開問題で市長、村長が東電と国に要求

 東京電力が柏崎刈羽原発1号機の運転再開を地元自治体に要請したことを受け、西川市長、品田刈羽村長は12日、東電本社と経済産業省原子力安全・保安院を相次いで訪れ、トラブル隠し発覚以来約1年半の総括として、再発防止への明確なメッセージや安全対策、情報公開などを要求した。今後、東電・国の回答と説明を見極めながら、残る4基全体を視野に1号機再開の可否を判断するとしている。

 この日は両首長のほか、今井市議会議長も同行。東電では勝俣恒久社長に面会し、総括と意見の文書を手渡した。文書では、原発に対する住民の不信・不安が払拭(ふっしょく)し切れたとは言い難いとし、圧力抑制室の異物混入と放射線管理区域からの不適切な物品搬出問題にも言及。原発の安全・安心確保のため、@トラブル隠しのような不祥事が再発しないよう地域住民に明確なメッセージを発し、履行するための万全の対策を講じるA普遍的な安全対策を継続B情報公開を関連企業も含めて徹底$$$$を求めた。

 勝俣社長は1号機について「できる限りプラントの状況、再発防止の取り組みを説明し、理解をいただいた上で、1日も早く運転再開したい」と述べ、「要請は真摯(し)に受け止め、誠心誠意対応させていただきたい」と答えた。

 保安院では佐々木宜彦院長と会い、やはり文書で申し入れた。再発防止へのメッセージのほか、保安院の経産省からの分離・独立の問題提起に対し議論の機会を積極的に設けること、保安院に広報担当官を置いて原発の情報公開を行うことを要求した。日下一正・資源エネルギー庁長官とも懇談した。

 西川市長は終了後、「不祥事が繰り返されるとすれば、柏崎刈羽原発の存在そのものが否定されるという危機感の中で締めくくりをしてほしいと東電に申し上げた」とし、メッセージの意味するところについて「対策と技術論だけでなく、決意、覚悟といった住民への約束みたいなものが必要」と語った。

 東電はなるべく早く、社長自身が回答したい意向。また地元で大規模説明会なども新たに開く方針だ。

(2004/ 2/12)

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